河本準一会見の質疑応答詳細「収入が多いにも関わらず、道義的に…」。

2012/05/25 13:53 Written by Narinari.com編集部

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母親の生活保護費受給問題に揺れるお笑いコンビ・次長課長の河本準一(37歳)が5月25日、東京・新宿の吉本興業東京本社で会見し、母親が生活保護を受けるまでの経緯や事情を説明した。会見の質疑応答の内容は次の通り。

Q.最初に生活保護を受けたのは何年か。

A.僕が芸人になってから、2〜3年くらい経ってからだと思いますので、14〜15年くらい前だという認識があります。

Q.最初に「援助できます」と返事したのはいつ頃か。

A.最初の第1回目の援助が5〜6年くらい前。増額は今年に入ってからです。今年1月くらいだったと思います。

Q.現在はどうなっているのか。

A.現在は生活保護を受けておりません。

Q.いつやめたのか。

A.母親がこれ以上迷惑をかけられないとの思いがあったのか、母親のほうから生活保護を打ち切りたいという話がありました。3月か4月頃だったと思います。

Q.これまでの生活保護、最初の頃は正しかったと思っているか。

A.はい。

Q.途中からは正しくはなかった?

A.いえ、ずっと正しいと思っていましたが、自分の認識の甘さと言いますか、福祉の方ときっちりと相談した上で…別に僕がですね、何もかも無視して、勝手に毎月送っていたわけでもございませんし、最低限いまできる金額の了解をきっちり得まして、納得していただいた上でやらしていただいたので、そこに問題があるというのは全く気付きませんでした。いろんなご指摘がありまして、改めて自分の甘さに、人として、人間として自分だけが甘えているのではないかという思いになりました。すいませんでした。

Q.生活保護を受けていたことは正しいと思っているが、不正受給とは違う?

A.はい。

Q.正しいと思う分も返還するのか。

A.正しい分と言いますか、それまでは自分の年収、自分の家族を養える分の収入をもらえていませんでしたので、生活保護を受けざるを得ないという状況になった時期は福祉の方にお世話になったので、そこは生活保護の受給に問題はなかったと思います。要は自分がテレビに出だして収入がたくさんあるにも関わらず、その時点で生活保護を受けていたというその事実、そこの部分に対しまして、自分の認識の甘さがかなりありましたので、恐らくその辺から生活保護でいただいていた分はすべてきちんとお返ししたいと思ってます。

Q.それはいつからになるか。

A.だいたい5〜6年前から、ということになります。

Q.テレビに出ながら、自分の母親が生活保護を受けていた気持ちは?

A.正直なところ、情けなくて恥ずかしい気持ちです。自分の母親が生活保護を受けているということは、誰にも知られたくなかったですし、そういうことも全部世間の方にはわからないよう明るく振る舞うのが自分の仕事だと思っていました。早く抜けさせてあげなければとの思いで仕事をしてきました。

Q.5〜6年前の時点でお母さんの面倒を見るということはなかったのか。

A.かなり自分の認識が甘かったのだと思います。その辺については、その時期に(面倒を)見られただろうとのご指摘もたくさんありましたが、来年の仕事の保証が全くありませんし、自分事ですが、数回長期的に休まなければならない病気も患ってしまい、すべて自分の負担になりますし、芸人保険というものもございませんので、パニックになったというのが今の正直な気持ちです。

Q.これまで生活保護打ち切りということは考えてこなかったのか。

A.いえ、半年くらい前から話し合いのほうはずっと進めて参りました。

Q.母親の生活ぶりは、生活保護+援助だけだったのか。

A.(おこずかい等は)基本的にはありません。長年会っていないという状況もありましたし、岡山と東京で、自分の仕事が忙しくなってきまして、仕事がないときには電話のできるタイミングもあったのですが、深夜に収録が終わることも多いので、なかなか話をすることもできなかったですし、その辺が今回の件を招いたのだと思います。もっと母親のケアをできればなと思っています。

Q.認識が甘かったというのは、具体的には?

A.収入が多いにも関わらず、生活保護を受けているのは道義的にどうなのか、という指摘に対して、自分の認識が甘かったということです。

Q.報道が出てから1か月ほどの間、母親とはどういったやり取りを?

A.今日の会見に至るまでずっと仕事をしていまして、岡山の実家に帰ることはできませんでした。今日も母親と電話をしまして、「しっかり喋ってこい」と言われました。

Q.国会議員が問題視していることはどう思うか。

A.今の私の立場から言えることは何もございません…。

Q.もし河本さんが芸人ではなく、一般のサラリーマンだったらこの事態をどう考えていたと思うか。

A.年収が100万円にも満たなかったという時代が数年にわたって続く、という事態がサラリーマンでは起きないと思います。安定した収入があれば、仮にそういう立場だったときに早急な対応ができたと思いますが、それを言うなら自分の収入が高くなったときに、すぐ生活保護を、なぜ自分で面倒見るようにできなかったのかというご指摘になりますので、すべて自分の認識の甘さ、情けなく思いますし、道義的に人としてまだまだ未熟者だなということを実感しました。

Q.問題発覚後にTwitterのプロフィール欄の内容を変更した意図は。

※編集部注:問題発覚後、河本のTwitterには批判の声が殺到し、これを受けて河本は「Twitterの意味自体を把握してない人は今後一切見なくていいなぁ。その生き生きとしたパワーをもっと他の事で使えばいいのになぁ。じゅんを。人の嫌な事を生きがいにしてる人達がどうか無くなりますようになぁ。」とプロフィール欄の文言を変更していた。

A.子を持つ親でありながら、いろいろなストレスを抱えてしまいまして、自分のうやむやな気持ちでTwitterのプロフィールに軽率な言動を書いたことは深くお詫び申し上げます。すみませんでした。

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