名産のお酒が噴き上がる噴水、グルジアの街が観光客誘致のため建設。

2012/03/30 17:54 Written by Narinari.com編集部

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地元名産のお酒が大量に噴き上がる噴水――。そんな酒好きには夢のような(?)噴水が、今夏、グルジアで完成するそうだ。同国の街バトゥミにできる新タワーに作られるその噴水は、週に1度、水の代わりにお酒が噴き出す予定。この景気の良い話はグルジア国内のみならず、世界からも注目を集めているようだ。

露紙プラウダや露放送局RTなどによると、この噴水が作られるのは、バトゥミの海に面した大通り沿いに建設中の新しいタワー。グルジア王朝風をイメージした「高さ25メートル」のタワーには、「観光情報センターや4つの屋外プール」などいくつも商業施設が入るとされ、地元でも「多くの観光客が呼び込める」と期待を集めている。

そのタワーの「てっぺん」(カナダ紙モントリオール・ガゼットより)に作られるのが、酒が噴き出る噴水だ。使用されるのは、グルジア名産の酒チャチャ。チャチャはぶどうを原料に作られる蒸留酒で、別名“グルジアウォッカ”とも呼ばれる。そのアルコール度数は70〜90%と非常に高く、ぶどうを使うと言ってもワインではなく、やはりウォッカに近いイメージだ。

現在の予定では、普段は水を流しながら「週に1回、10分から15分ほど」チャチャを噴き出す予定。時間だけ考えると短いような印象も受けるが、いざ用意するとなれば、それだけでも相当量のチャチャが必要だろう。このタワーの開発プロジェクト責任者は、使用するチャチャは地元企業の協力を得て調達する運びで、“酒の噴水”実現に向けてしっかり目途は立っているという。また、地元経済関係者は「街の宣伝になって、観光客も集めてくれる」と、噴水が作られるバトゥミの新タワーに期待を寄せている。

まさに“湯水のように”酒が出てくる噴水に、気持ちを抑えられない大人も少なからずいそうだが、作られるのはあくまでも公の場所。酒が飲めてもハメを外さず、多くの人が行動を守って楽しめる、新しい観光スポットとなって欲しいところだ。

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