鼻の諸症状原因は“歯”だった、幼少期に鼻腔内へ入り込んだ歯が成長か。

2011/11/29 11:34 Written by Narinari.com編集部

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本人の気付ぬうちに体内へ異物が混入していたというニュースは、しばしば世界から伝えられる。最近、中国のある男性は、自分の鼻の中から歯が見つかり、たいそう驚かされることになったという。ここ数年続いていた鼻づまりや出血といったさまざまな症状は、すべてその歯に起因していたそうだ。

中国紙浙江在線などによると、この男性は貴州省出身の21歳・馮さん。現在は出稼ぎ労働者として浙江省金華市永康市の金属工場で働いている彼は11月上旬、数年来悩まされ続けてきた“症状”が悪化し、診療のために永康市第一人民医院を訪れた。

馮さんは鼻水が多く出るほか、ひどい鼻づまりや、鼻呼吸が困難な症状に16歳のころから悩まされていたが、故郷の医療事情が悪かった関係もあり、特に治療もしないまま過ごしてきた。出稼ぎに出た後もその症状は改善することなく、何度か診療所を訪れてみたものの原因の特定には至らなかったそうだ。しかし、そうこうしているうちに、次第に鼻の穴の中から異臭を感じるようになってしまった。

しかもその異臭はほかの人にもわかるほど強烈なもので、馮さんは職場の仲間に笑われることも。ひどい場合には馮さんとの接触を避ける人もいたそうで、「何とかしないと」との思いで医療環境が整った総合病院で診察を受けることにした。

そして永康市第一人民医院のCT検査で、馮さんの鼻腔内に異物を発見。ただ、その時点ではそれが何であるのかは特定できず、摘出手術を行うことにした。すると、馮さんの鼻の中から現れたのは2センチ程度の歯。これには馮さん自身もかなり驚いたようで「いったいなぜ歯がこんなところに?」と、わけがわからないといった様子であったという。

彼を診察した医師は「恐らく馮さんが幼い頃、前歯がはえかわる時期に何か堅いものを噛んだことが原因ではないか」と推測。その圧力によって歯の“種”が鼻腔内に入ってしまい、歯が鼻腔内で成長していったのではないかと見ているようだ。あくまでも仮説ではあるが、鼻腔内に侵入した歯の成長はとても遅く、ある程度の大きさになってから鼻づまりや出血といった、馮さんを悩ませてきた症状が現れるようになった――としている。

また、医師はこうした事例は大変珍しいとしつつも、予防として歯が生え替わるときには口腔衛生管理をしっかりし、できるだけ堅いものを噛まないよう推奨。なかなか歯が成長せず、鼻づまりや歯茎の腫れが見られるときには、病院を早く訪れて早期発見するよう呼び掛けている。

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