8月に米空港で姿消した猫発見、飼い主のFacebookでの活動が実を結ぶ。

2011/10/29 05:20 Written by Narinari.com編集部

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大切なペットの猫が航空会社の不手際で行方不明になってしまった――。そんな悲しみと怒りの出来事を体験した女性がFacebookのページを立ち上げ、今夏、米メディアを中心に話題を呼びました。あれから2か月が経った10月25日、なんとその猫が空港の敷地内で発見されたそうです。

この猫はカルフォルニア州サンノゼに住む、カレン・パスコーさん(42歳)の愛猫ジャック。パスコーさんが8月25日に仕事の転勤に合わせ、ニューヨークから新天地へ向かおうとしていたときに事件は起きました。米ジョン・F・ケネディ国際空港で彼女は、かごに入れたジャックと、もう一匹の猫バリーを“荷物”として、アメリカン航空のカウンターでチェックイン。ところが、出発前に軽い食事を……とカフェテリアに向かう途中、アメリカン航空のスタッフが彼女の携帯電話に連絡を入れ、「かごに入っていたはずのジャックがいなくなってしまった」と告げたのです。

大きなショックを受けたパスコーさんですが、搭乗前の短い時間だけではジャックを見つけることはできず、航空会社の捜索に期待して、とりあえずサンノゼへバリーだけを連れて移動しました。ただ、心配で胸が張り裂けそうな彼女が何度問い合わせの電話をしても、数日間にわたりアメリカン航空の関係者と誰も連絡がつかず、その対応に怒りは爆発寸前。そこで対応のまずさと、パスコーさん自身の心境を皆に知ってもらおうと、知人らの協力も受けながらFacebookに「Jack The Cat is Lost in AA Baggage at JFK」(ジャック行方不明)のページを開設したのです。

開設直後から多くのユーザーがコメントを寄せ、その反響の大きさにメディアも注目。これにはアメリカン航空もさすが無視できずに、真剣にジャック捜索に乗り出していることを表明するに至り、ジャックが現れそうな場所に十分な水と食事を用意し、無事に彼が発見されるために活動していることを強調しました。

そして、迎えた10月25日。アメリカン航空のサイトに「ジャック見付かる」の告知が出たのです。Facebookページによると、関税室で発見されたという彼は直ちに獣医のもとに送られ、マイクロチップ検査によって、ジャック“本人”と確認。その後、パスコーさんに吉報が届きました。

ジャックは軽度の飢えからくる肝臓障害を患っており、点滴での水分補給などの治療中で、獣医によるとまだまだ予断を許さない状況なのだそう。それでもパスコーさんはジャック発見のニュースに安堵し、喜びを噛みしめ、彼との再会を待ちわびているとのことです。

ちなみにパスコーさんは、バリーがこの2か月間、1匹で本当に寂しそうにしていたために、数日前にミリーという猫を引き取ったばかり。ジャックが彼女のもとに戻った後は、3匹の猫に囲まれて楽しい生活が戻って来ると良いですね。

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