試験の“不合格”求め学生提訴、わざと回答にバツ印で提出も採点され合格。

2011/08/02 13:27 Written by Narinari.com編集部

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インドで先日、大学進学を左右する修了試験で「合格点を取ったのは不本意」として、ある学生が裁判所に訴えるという珍事が起きました。

インド紙インディアン・エクスプレスなどによると、西ベンガル州東ミドナープル県の女子学生マラビーカ・マイティさんは、同地区のハリプール高校に通う第12学年(=日本の高校3年生)。彼女は先日行われた数学の試験の当日、問題の難易度を目の当たりにし、高い得点を取るのは不可能だと感じたそうです。

そのとき、あるアイデアが閃きました。彼女の受けた修了試験は仮に不合格となった場合、次の年に再試験を受ける決まりになっており、そこで合格した際の成績が最終的な結果として残ります。それならば、今回はわざと不合格になる点を取り、再試験で良い成績を収めれば……。そう考えたマラビーカさんは、途中まで進めていた回答に赤ペンでバツ印を付けて提出したのです。

ところが、バツ印で“未回答”にしたつもりだったマラビーカさんですが、採点をした教師にはその意図が伝わらなかったのかもしれません。解答用紙に書かれた一部の回答をそのまま採点し、100満点中54点(30点以上が合格)を彼女に与えたのです。

これに困惑したのがマラビーカさん。54点なんて絶対に成績記録に残したくない――と、州の高等裁判所に「不合格になる権利」を主張して、合格を撤回するよう訴えました。

裁判所では今後、彼女の主張を認めるかどうかの審議を行うそうです。インドでは修了試験の成績次第で入学できる大学が決まるため、この結果は彼女の人生を大きく左右する一大事。果たして「不合格になる権利」を掴むことはできるのでしょうか。

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