求婚の瞬間にパパラッチ出動、カップルのプロポーズを記録するサービス。

2011/08/01 14:56 Written by Narinari.com編集部

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将来を共にしたい相手を見つけたら、ほぼ間違いなく通るであろうプロポーズの儀式。もちろん成功すれば人生最高のハッピーな瞬間が訪れるわけだが、その大切な瞬間を、後に見返してみたいとは思わないだろうか。米国のあるカメラマンは、自分のプロポーズのときを思い返してアイデアが閃き、元パパラッチの経歴も活かした新たな仕事を始めた。その仕事は、依頼者のデートの一部始終を写真やビデオで撮影しながら追い、本人たちには気付かれないよう“パパラッチ風”にプロポーズの瞬間を収めるというものだ。

英紙デイリー・メールによると、この仕事を始めたのはニューヨークを中心に活動しているベテランカメラマンのジェームス・アンブラーさん。昨年10月に結婚した彼は、2年前にプロポーズした後にふと「その日の写真が無い」ことに気付いたという。友人たちに聞いてみても「プロポーズしたときの写真を持っている」と答えた人はゼロ。その事実を知り、ニューヨークでプロポーズの瞬間を撮影するサービスがあるか調べると、これが“隙間産業”だと分かった。そこで妻ケイトさんとの結婚後に、マンハッタンで現在の仕事「Pap the Question」を始めたそうだ。

「Pap the Question」の公式サイトによると、彼が提供しているサービスは全部で3種類。どのコースも1.5時間の追跡は同じだが、写真撮影のみのサービスが450ドル(約3万4,500円)、写真とビデオのコースが600ドル(約4万6,000円)、さらに依頼人に隠しカメラも付けるコースが750ドル(約5万7,500円)となっている。サービスを希望する人は、アンブラーさんと当日のデートコースなどを予め相談。また、最高のショットを撮影するために、彼がどこに隠れるかなども綿密な打ち合わせを行う。

こうして撮影された写真やビデオはDVDに記録して依頼人へと渡され、追加料金を払えばプリントにしたり、記念アルバムにすることも。また、依頼者には「Pap the Question」サイト内での公開に同意することも条件となっており、サイトではこれまでにアンブラーさんが収めた幸せの瞬間の数々が見られるようになっているほか、YouTubeでは動画もいくつか公開している。

その中の1つで、ヴィッキーさんとマットさんというカップルのプロポーズを収めた動画は、最も高いサービス(約5万7,500円)で行われたようだ。手を繋いで楽しそうにニューヨークの街中を歩く2人は、やがてプロポーズの舞台となるセントラルパークに到着。ここからは声も拾い、プロポーズのセリフはもちろん、それを受けた感動の会話もバッチリ収録している。また、動画には彼氏のマットさんに仕込まれた隠しカメラからの映像も組み込まれ、ヴィッキーさんの手に指輪をはめる瞬間もしっかり撮影。2人の大切な瞬間は、余すところなく記録することに成功したようだ。

現在のところ、アンブラーさんに仕事を依頼してくるのは男性からのみ。中にはプロポーズに失敗する男性もいるようだが、その場合は代金の75%を返金し、“必要ならば”傷心の男性にビールも買ってあげるそうだ。

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