「行方不明の児童を探して!」中国の飲料メーカーが商品に捜索情報。

2011/05/30 14:44 Written by Narinari.com編集部

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年間20万人以上もの児童が行方不明になっていると言われる中国。愛する子どもと理不尽に引き離された親たちの中には、捜索のために私財をすべて投じるケースも数多く伝えられている。そんな中国で、微々たる可能性であっても児童の捜索の助けになればと、飲料メーカーが自社製品に不明児童の情報掲載を開始した。飲料メーカーの社長が、すでに同様の試みが行われている米国にヒントを得て始めたもので、中国大陸では初となるこの試みに、多くの人々が関心を示しているという。  

中国紙羊城晩報などによると、この試みを始めたのは重慶の食品メーカー2社。具体的には2社が販売する飲料製品のパッケージ1つにつき、2人の児童の写真、名前、性別、生年月日、行方不明になった時期と場所、児童の顔や体つきといった情報を記し、商品の購入者からの情報提供を呼び掛ける。もちろん、情報の掲載は無料だ。

この飲料製品は5パック1セットでの販売で、初回生産は100万セット。第1弾では合計20人の行方不明児童がプリントされるが、3か月後には新たな児童の情報に更新される予定だ。また、ある地域で児童の目撃情報があった場合、その地域には目撃情報に該当する児童の写真をプリントして出荷するなど、発見の確率を上げるための工夫もしていくという。なお、販売エリアは現在のところ、重慶や四川省、湖南省、湖北省などの中西部地区となっている。

メーカーの責任者はほかの食品メーカーにも協力を求めているとのこと。こうした活動が中国で浸透し、一人でも多くの行方不明児童が発見されることを願うばかりだ。

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