疝痛に襲われ瀕死の状態になった愛馬、ビール飲ませたら嘘のように回復。

2011/04/08 11:47 Written by Narinari.com編集部

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内蔵に起因する腹部の痛みを指し、馬に多く見られる疝痛は、競馬が好きな人なら良く耳にする病名。1997年の皐月賞・日本ダービーの2冠馬サニーブライアンをはじめ、数々の馬がこの病気によって命を落とすなど、症状によっては致命的になり得る深刻な病気だ。先日、オーストラリアの男性が飼育する馬も疝痛の症状が現れ、男性は愛馬との別れも覚悟したそう。しかし、古より伝わる話に従ってビールを与えたところ、弱りきっていた馬はゲップをしたあと急激に回復したという。

思わぬビールの効果を目の当たりにしたのは、ニューサウスウェールズ州ジギで農場を営んでいるスティーブ・クリボーンさん。3月23日、彼が所有する6歳の牡馬ダイアモンド・モジョ号は疝痛で苦しんでいた。疝痛は「ストレスが要因となって引き起こされる可能性もある」(豪紙クーリア・メールより)とされ、この馬の場合は「肩のけがや左前脚の痛み」(豪紙ノーザン・スターより)に悩まされ弱っていたところで、疝痛を発症してしまったようだ。

すっかり生気を失くした愛馬に「さよならのキスをした」(クーリア・メール紙より)ほど死を覚悟したというクリボーンさん。23時間も付きっきりで看病を行い、さまざまな対策を打ってはみたものの、どれもほとんど効果は見られず、もはや諦めの気持ちが強くなっていった。しかし、何もできないもどかしさの中でクリボーンさんが思い出したのは、疝痛になった馬に「ビールを与える」という古い話だ。

そのときを振り返り、「本当に信じていたかどうかは分からない」と効果があるかどうかは半信半疑だったと語るクリボーンさんだが、打つ手のなかった状況だけに「やる価値はある」と即断。すぐにビールを用意をすると、ダイアモンド・モジョ号の口の中にビールを流し込んだ。すると効果はすぐに現れ、ビールを飲むや否やゲップをしたダイアモンド・モジョ号は、みるみるうちに腸が働きだして「元気になった」らしい。

これに驚いたクリボーンさんは、科学的な根拠はよくわからないとしながらも、馬の胃を落ち着かせるのに一役買ったのではと推測。現在はもうビールは与えていないが、クリボーンさんや、「鼻をすりつけて気にかけている」(ノーザン・スター紙より)ほかの馬の気遣いも受けて、ダイアモンド・モジョ号の疝痛や脚のけがは快方に向かっているそうだ。

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