首切られるもケバブで止血「お腹が空いてて、本当にラッキーだった」。

2011/02/09 15:59 Written by Narinari.com編集部

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今年1月、英国に住む37歳の男性がナイフを持った男に襲われ、首を切られるという事件があった。すぐに救急車が呼ばれ、近くにいたいとこが必死に男性の首をおさえていたそうだが、大量の出血で命は危うい状況に。しかしこの男性は、たまたま事件の前に買っていたケバブを手に持っていたことにより、自分の命をつなぎ止めたという。  

英ニュースサイトThis Is The Westcountryや英紙サンなどによると、この事件は1月15日、英南部ハイブリッジにあるレストランの駐車場で起きた。この日、37歳のジェームズ・ホッブスさんはケバブを買いにこのレストランへやってきたという。空腹を満たしてくれる食事を手に入れ、満足な気分で帰ろうとしていたであろうそのとき、彼は突然事件に巻き込まれてしまった。

現場の駐車場を通りかかったホッブスさんを、ナイフを持った34歳の男が襲撃。いきなりの襲撃に身を守れなかったホッブスさんは、首を切られて大きな傷を負った。約12センチにも及ぶ傷からは大量に出血。本能的に危機を察知したホッブスさんは、「血を止めようと」(サン紙より)手に持っていたケバブをとっさに傷口に押し当てたという。結果的にこの最初の判断が彼の命を繋ぎ止めるのに大きな役割を果たしたようだ。

その後、救急車が来るまでの数分間、「彼のいとこがタオルで傷をカバーして」必死に止血。それでもパックリと開いた傷口からは、約3.5リットルもの出血があったそうで、病院に運ばれるとすぐさま手術を受け、輸血が間に合ったおかげで命を取り留めた。あまりに深い傷だったことから、医師が助かったのは「運がいい」(This Is The Westcountryより)と話すほど。また、傷が辛うじて声帯から外れていたのも不幸中の幸いで、彼は急激な回復を見せ、事件から半月足らずで傷の影響もなく話せるようになった。

犯人の男は事件直後に逮捕。ホッブスさんも数週間後には自宅近くの病院へ転院する目途も立ち、元の生活を取り戻しつつあるようだ。看病を続けるパートナーのリサ・リードさんは、彼の順調な回復ぶりに安堵し、必死に止血してくれたいとこに感謝している。ただ、「精神的な傷がどうなるか」(This Is The Westcountryより)と彼の今後に対する若干の不安も口にするが、当の本人は意外とのんき。「お腹が空いてて、本当にラッキーだった」(サン紙より)と話している彼の様子なら、リードさんの不安もすぐに消えていくに違いない。

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