今年1月に台湾プロ野球の興農ブルズへ入団し、優勝にも大きく貢献した高津臣吾投手が同チームを解雇されたことが明らかになった。公式ブログで報告している。
11月26日付けのエントリー「残念……」では、まず、「先日興農ブルズから連絡があって、来期の契約はしないと……ビックリ&がっかり……」と契約が更新されなかったことを報告。その理由の詳細については明かしていないが、球団との話し合いの中で「理由を聞いてまたビックリ&がっかり」だったという。
今季は40試合に登板し、1勝2敗26セーブ2ホールド、防御率1.88の成績を残しただけに、高津投手自身「今年はよく頑張ったから、この成績なら来年も契約できるもんだと思ってた」そう。「優勝もして、大変だったけど楽しい思い出も仲間もいっぱいできて……また台湾でプレーしたかった」と思うに至っていただけに、突然の解雇通告はショックが大きい。
ちなみに台湾プロ野球では他球団の引き抜きを避けるために、「一度契約を解除されると2年間は台湾でプレーできない」というルールがあるそう。つまり来季台湾でプレーすることは不可能で、現役を続行するためには日本を含め他国でのプレーを模索することになるが、すでに来季に向けた補強を完了しているチームもあり、42歳という年齢を考えても新たなチームを探すのは大変な状況だ。そのためエントリーはこう締めくくられている。
「これでクビ(自由契約)は7回目。ここ数年は毎年厳しい状況だ。これからどうするか……オレを必要とするほど、リリーフで困ってるチームはないか……あまり気分のよくない誕生日だ」。
高津投手は1990年のドラフト3位でヤクルトに入団。これまでホワイトソックス→ノーフォーク(メッツ傘下3A)→メッツ→ヤクルト→ウリ・ヒーローズ(韓国)→フレズノ(ジャイアンツ傘下3A)と渡り歩き、今季所属した興農ブルズが8球団目だった。現在までの通算セーブ数347セーブで、その内訳は日本が286セーブ(歴代1位)、メジャーが27セーブ、韓国が8セーブ、台湾が26セーブ。