10歳少女の出産に母は大喜び、ルーマニアンジプシーでは「普通のこと」。

2010/11/07 11:35 Written by Narinari.com編集部

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近年は10代前半の女の子が出産したというニュースが報じられては、各方面に波紋を広げるケースが少なくない。低年齢での出産は身体的な負担や、生まれてきた子どもの養育をどうするのかといった懸念材料があるため、倫理的な観点からも否定的に捉えられることがほとんどだろう。10月下旬のある日、スペインでも10歳のルーマニア人少女が赤ちゃんを出産するケースがあり、同国や近隣国のメディアなどで話題を呼んでいる。幸い母子ともに健康で無事に退院したそうだが、気になるのはやはり家族や周囲の反応。低年齢で娘が出産することに憤りや不安を抱いたとしても不思議ではないが、この少女の母親は10歳での出産は「普通の出来事」と考えており、孫の誕生を大いに喜んでいるそうだ。

英紙デイリー・メールによると、エレナと伝えられる10歳の少女は、ルーマニアで13歳のボーイフレンドと交際して妊娠。3週間前に親族の結婚式と自身の出産のためスペインに入国し、10月26日にスペイン南部へレスの病院で約2,900グラムの女の子を出産した。母子とも健康な状態で、現在はヘレス近くの街レブリハに住む親族の家で過ごし、そのままスペインで生活をしていく予定だという。

スペインのニュースサイト「ザ・リーダー」には、エレナちゃんの母オリンピアさんのインタビューが掲載されている。それによるとオリンピアさんは仕事のためにスペインに滞在しているときに、ルーマニアで生活していたエレナちゃんの妊娠が発覚。ボーイフレンドとも別れたため、スペインに来て出産するよう説得したそうだ。

また、スペインでは出産した母親全員に2,500ユーロ(約28万円)が支給されることも、スペインに呼び寄せた理由だと地元紙は伝えている。しかし実際には、2年以上スペインで生活していなければ受給資格がないそうで、残念ながらエレナちゃんにこの手当ては支給されない模様だ。

ただ、いずれにせよ娘が出産したことについて、オリンピアさんは喜びを隠しきれない様子。ルーマニアンジプシーの家系という母親にとっては、10歳での出産は「普通だと思う」と話している。彼女の友人だという男性も「私の妻は12歳で子どもを生んだ」と話し、彼らにとってこの年齢での出産は「全く普通で、何も心配ない」出来事なのだそうだ。

オリンピアさんはエレナちゃんの現在の状況を「非常に健康」と明かした上で、「彼女はとても幸せでいるし、完璧な母親」と娘を称賛。また、ニコレッタちゃんと名付けられた孫娘の誕生は「みんな大喜び」している状態だ。

しかし、唯一の懸念材料はニコレッタちゃん誕生の話を、現在アンダルシア州当局が調査していること。「母親と赤ちゃんがきちんとした世話を受けているか」(デイリー・メール紙より)を評価している最中だそうで、問題なしと判断されれば、今後もそのまま2人一緒に生活できるという。

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