余命宣告覆した天才少年画家、初の個展の収益をすべて病院に寄付へ。

2010/07/05 11:24 Written by ナリナリ編集部

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先天性の病いのため、生後すぐに6か月の余命を宣告された赤ちゃん。しかし彼は医師の予想を覆し、現在5歳まで成長しています。そして少年は5年間に、誰もが驚くような才能を開花。レオ・ヘインズくんは先日、その若さで初の絵画個展をオープンしたのです。

英紙デイリー・メールなどによると、英サマセット州トーントンに住むレオくんは、生まれつき脳性麻痺と肺静脈狭窄症という病気を抱えています。後者は心臓から肺に伸びる血管の内膜が狭まり、最終的に血液が循環できなくなって死に至るという致命的な病気。彼が生まれたとき、医師団は母親に「きっと半年も持たないだろう」と絶望的な宣告をしました。

しかし、予想を裏切ってレオくんは1歳の誕生日を病院で迎えます。その後退院し、自宅で生活を始めた彼は、祖母で芸術家のマリアンさんから絵を学び始めたのです。

「最初はいろいろな色を見せたり、その色が混ざるとどのようになるのか。また、物のさまざまな形を見せてあげることなどから始まりました」

すると、レオくんはどんどん興味を持ち始め、次第に自分から絵を描くように。一時的に聴覚を失うことも多いというレオくんは、家族とのコミュニケーションが上手くとれず、辛そうなときもあったそうですが、絵を描くことが自己表現を可能にしたという側面もあるのでしょう。それこそ水を得た魚のように、次々と新しい作品を生み出していったのです。

そして先日、過去2年間に描かれた作品のうち、40点あまりが個展で発表されました。米国の抽象画家ジャクソン・ポロックを彷彿させる彼の作品を、5歳が描いた作品だとは知らずに絶賛し、さらにその事実を知って愕然とする訪問者もいるそうです。

ちなみにレオくんは今回の収益を、彼が生まれてこのかたずっと治療を受けている、マスグローブ・パーク病院の小児科に全て寄付する予定。彼の活躍は、ほかに同じ病気で苦しんでいる子どもたちの手助けにもなりそうです。

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