不吉な“8並び”のケータイ番号、ブルガリアの所有者が3人続けて死亡。

2010/05/26 13:36 Written by Narinari.com編集部

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今や誰もが持っている携帯電話だが、覚えやすい番号の人に出会うと、ちょっとした羨ましさを感じたりもする。ある程度数字が並んだ携帯番号を高値で取引するといった話は世界各地から聞かれるが、極端に分かりやすい番号を手にしたからといって、良いことが起きるとは限らないのかもしれない。ブルガリアでは「0888−888−888」の番号を持っていた所有者が、この10年で3人続けて曰く付きの死を遂げたそう。携帯電話会社も不吉と感じたのか、今後この番号を使用しないと決めたという。

英紙デイリー・テレグラフによると、8並びという分かりやすい番号を最初に持ったのは、携帯電話会社でCEOを務めていた男性。このCEOは2001年、48歳の若さでがんのため亡くなったそう。するとこのCEOの死を巡り、「ライバル会社が放射性物質を使って、がんにさせたのではないか」との噂が囁かれ始めた。しかし、この番号が不吉と思われる原因を作ったエピソードは、これだけにとどまらない。

次にこの番号を手にしたのが、ブルガリアのマフィアのボス。当然、麻薬取引など黒い仕事も請け負っていたボスは、2003年に大口取引のためにオランダへと渡った。そして、モデルの女性とディナーを楽しんでいたレストランで、彼はロシアマフィアによって暗殺され、31歳でこの世を去ったという。どうやら麻薬取引を巡って、ロシアマフィアの恨みを買っていたらしい。

CEO、マフィアのボスと渡った番号を最後に手にしたのは、ビジネスマンの男性。しかし、この男性には裏の顔があった。不動産事業を営む傍らでコカインの密輸に手を染めていた男性は、2005年に首都ソフィアにあるインドレストランで、またしても暗殺されてしまう。この直前、男性はコロンビアから1億3,000万ポンド相当(約169億円)の密輸を計画するも、警察に発覚して失敗。これが、命を奪われるきっかけとなってしまったようだ。

この後、警察がビジネスマンの事件を捜査してる間は「休止中」にされていたという8並びの番号。しかし、番号が渡った人すべてが曰く付きの最期を迎えたためか、この番号は電話会社の社長の指示で「永久に利用を中止した」そうだ。英紙デイリー・メールはこの電話の国際番号も掲載しているが、日本でいう「現在使われておりません」のメッセージが流れるだけだという。

ちなみに、携帯電話会社のスポークスマンは「個々の番号について話すことはない」とノーコメント。人が番号を選んだのか、番号が人を選んだのか、いずれにしてもこのブルガリアの携帯会社では今後、不吉な8並びの携帯番号を持つ人が現れることはなさそうだ。

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