「不吉の前触れ」の噂も、カナダの街で発見された“謎の生物”の死体。

2010/05/22 12:16 Written by Narinari.com編集部

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先日、カナダのある街の川辺で、正体不明の奇妙な動物の死体が発見され、欧米のメディアで話題を呼んでいる。その街では半世紀ほど前にも謎の生物の目撃例があったそうで、住民の間では「悪いことが起きる前触れ」と囁かれているという。

カナダ放送局CTVによると、発見されたのはカナダ東部オンタリオ州のキッチナメイクーサイブという街。5月初め、女性看護師2人が川沿いで犬の散歩をしていると、犬が水面に浮かぶ体長30センチほどの謎の生物の死体を発見し、歩道の上に引き揚げてきたという。ただ、そのニオイは臭く、女性たちは写真を撮ったあと川に投げ返したとも、放置していたらなくなったとも伝えられており、2人以外に死体を見た人はいない。  

カナダ紙バンクーバー・サンに掲載された写真を見ると、謎の生物は胴が長い体つきで、どうやら前脚は短い。特徴的なのは、全身が体毛に覆われているにも関わらず、頭部と前脚の先だけ全く毛がないこと。顔立ちは険しく、長めの鋭い牙のようなものがある。

見た目は「カワウソとビーバーが混じった感じ」(カナダ紙トロント・スターより)とも表現されているこの死体。話題を知った街の関係者がコミュニティサイトに写真と情報を掲載したところ、カナダメディアの目に留まり、「欧米や豪州、中国など世界中の報道機関」(CTVより)へと広がったようだ。

また、この街では1940年代頃に同じような目撃例があったそうで、トロント・スター紙では当時を知る街の住人に直撃。当時目撃した人々は謎の生物を「醜いもの」を意味する「omajinaakoos」と呼んだという情報を得ている。

祖父が見たと話す65歳の男性は「(祖父が)謎の生物はビーバーやカワウソを食べると話していたのを覚えている」とコメント。当時の人々はその不気味な姿から「悪い知らせを伝える使者と考えた」そうだ。以降、街では謎の生物の目撃例は1度もなかったそうで、久々に現れた「omajinaakoos」に不安を感じている住民も少なくないのかもしれない。一方で、メディアの注目を集めたことにより「住民の中には、さらにomajinaakoosを見つけようとした」(カナダ紙トロント・サンより)人も現れたが、成果はなかったと伝えられている。

ただ、この死体についてネット上では「水浸しになったクマの子か、カワウソ」(CTVより)と、何らかの動物の変種と見る情報機関やサイトが多い様子。トロント・スター紙では、ひげと足を調べたというニュージーランドの動物学者が「Lontra canadensisと呼ばれる北米に住むカワウソの可能性が一番高い」と語ったという話を紹介している。どうやら正体を探るのはそう難しくなさそうだが、せめて不吉な出来事が起きないことを願いたい。

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