香港でもコスプレ人気は絶大、しょこたんも参戦の「動漫電玩節」に潜入。

2009/08/04 22:55 Written by Narinari.com編集部

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7月31日に香港のコンベンションセンターで開幕した「第11回香港動漫電玩節」(ACG)。昨年からマンガ&アニメの「動漫節」と、ゲーム&おもちゃの「電玩展」が合併して「動漫電玩節」となり、2008年は61万8,000人の観客を動員(新記録)したほど、いま、香港で話題を呼んでいる展示会だ。今年は日本から中川翔子や下川みくに、ガールズバンドのSCANDALらを招聘。8月1日夜に催された中川翔子のライブには約1万人もの観客が訪れ、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。ナリナリドットコムの中国特派員もこの展示会に潜入したので、「ACG」の熱気をレポートする。

「香港動漫電玩節」のメインイベントは、何と言っても最終日に催される「コスプレ決勝大会」だ。同展示会ではコスプレショーは連日催されているが、それもすべて決勝大会へ向けたパフォーマンス。そのため、コスプレイヤーの参加人数も日に日に増加していく傾向があり、コスプレイヤーの気合や熱気にも徐々に変化が見られる。香港人のコスプレイヤーにとって最も人気があるキャラクターは不明だが、会場を見渡した限りでは、「ソウルキャリバー」「ファイナルファンタジー」「テイルズオブデスティニー」「デビルメイクライ」「真・三國無双」などのゲームに登場するキャラクターが目立った。

コスプレイヤーたちは専用の入り口から登録を済ませて会場内に入るのだが、展示会わきのエリアはコスプレの「お披露目会場」となっており、多くのカメラマンや観客がコスプレイヤーに声をかけ、写真撮影に興じている。やはり華のあるコスプレイヤーには人気が殺到するようで、人だかりができていたが、その反面、会場脇で恥ずかしそうにたたずむ“コスプレ初心者”も数多く見られた。また、コスプレイヤーどうしの交流も積極的に行われており、お互い記念撮影をしたり連絡先を交換したりと、コスプレイヤーにとって「ACG」は心から楽しめる一大イベントとなったに違いない。

コスプレではないが、同展示会のイメージガールNo.1を決定する「ACG Image Girl決勝大会」も観客に人気がある。こちらは同展示会に参加している企業のイメージガールによる大会で、どの参加者も身長160cm以上の美女ばかり。年齢も17〜22歳と若めだ。イメージガールの大会が催される会場は、和気あいあいと撮影会が進むコスプレ会場とはまた一味違った雰囲気を醸し出しており、多くの観客が拝むような面持ちで「高嶺の花」に見入っていた。

もちろん、同展示会はコスプレイヤーやイメージガール目当てに訪れる客だけではない。普段、香港では入手しにくいマンガや同人誌、おもちゃ、グッズなどが勢ぞろいするため、各ブースは多くの人々で賑わっている。参加企業はバンダイや角川、ホビージャパンなど、日本でもなじみのある企業ばかりで、「機動戦士ガンダム」や「鉄のラインバレル」の会場限定プラモデル、「アーマ−ド・コア」の国際会場特別版モデルなどに観客は興味津々。中には香港限定カラー商品も見られ、ここぞとばかりに購入しようとする香港人でレジはあふれ返っていた。また、「ドラゴンボール」や「ドラえもん」、「ちびまる子ちゃん」などといった定番作品のグッズも順調に売上を伸ばしていたようだ。

夕方近くに会場を出ると、会場外には午前中には見られなかった、ものすごい行列ができていた。どうやら会場への入場制限をかけているようで、その列は展示会場の外まで続いている。展示会が遅めの21時まで開いていることと、人気イベントが夕方以降に集中していることが、午後以降の入場者を増やしている要因と言えそうだ。また、会場内同様、会場外でもそこかしこでコスプレ撮影会が繰り広げられており、一般通行人のことはお構いなし。警備員に注意されても身動きせずにファインダーをのぞき続けるカメラマンの気合の入り方に、圧倒されたのであった。

「動漫電玩節」は来年もこの時期に催されるので、香港のコスプレイヤーを見に一度訪れてみてはどうだろう。同じマンガ・アニメ・ゲームを愛する熱い気持ちが、きっと伝わってくるはずだ。

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