6歳の小学生が家族を救う、学校で教わった消防士のアドバイスを実践。

2009/07/22 15:33 Written by Narinari.com編集部

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消防士さんが地域の学校を回り、防災のアドバイスをすることは、日本でも米国でも珍しくありません。大きな消防車でやってくる彼らを、憧れの目でみる子供たちも少なくないでしょう。

ミズーリ州のニキサという町にあるマシュース小学校にも、先日消防士さんがやって来ました。彼らは1年生の生徒たちに「火事のときにはどのようなことに気を付ければ良いのか」というお話をしていったそう。生徒のタイラー・イーガンくんは、この時に聞いたアドバイスをしっかりと覚えていましたが、後日、すぐに実践する機会が訪れたのです。

先週水曜日の早朝、お父さんが仕事に出かけた後、キッチンで朝ご飯を食べようとしていたタイラーくん。突然鳴り始めた防災アラームにビックリしたそうです。

「火事かもしれない!」

そう思った彼は、急いで火の元を探し始めます。そして地下室に続くドアに近づき、数日前に消防士さんから教えてもらったことを思い出したのです。火で熱くなっているドアノブを避け、ドア下の隙間に鼻を近づけて煙のニオイを確認。

ただちにお母さんの寝室へと走り、彼女を起こすと、落ち着いた口調で「地下室で何かが燃えている」と伝えたのです。

お母さんは防災アラームを耳にしたとき、始めは誤作動だと思っていましたが、タイラーくんの言葉を聞いてすぐに家族を連れて外に飛び出しました。そして3か月前に建てたばかりの新築の家が燃えているのを目撃することになったのです。火の周りは速く、20人の消防士が6時間もかけ、やっと消火したほど大きな火事でした。

しかし家が無くなってしまっても、タイラーくんのおかげで一家は命拾い。彼のことを「ヒーロー」と呼んで感謝しているそうです。

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