向かい合った回し手が2本のロープを内側に回し、その中でジャンパーが技を交えながら跳ぶ競技「ダブルダッチ」。まだ競技人口はそれほど多くないものの、本場の米国で開催される世界大会では1997年から10回以上も日本人チームが優勝するなど、日本はこの競技の強豪国として知られている。そんな「ダブルダッチ」の世界大会で2004年と2006年に優勝したパフォーマーチームが、「1分間に何回ダブルダッチを飛べるか」のギネス記録に挑むことになった。
「1分間に何回ダブルダッチを飛べるか」の記録は、2008年12月にスペインで出された199回が現時点の最高回数。世界的に見ても「ダブルダッチ」のレベルが高い日本だが、ギネス記録の称号は長年の悲願で、今回の挑戦はパフォーマーチームにとっても、日本の「ダブルダッチ」界にとっても、大きなチャレンジとなる。
挑戦は5月3日、東京・豊洲の「アーバンドック ららぽーと豊洲 屋外メインステージ」でイベント形式で実施。元日本体育大学のダブルダッチサークルを中心に結成されたカプリオール(Capliore)リーダーのNobu(安藤信義)が記録に挑む。カプリオールは世界大会を2度制覇しているほか、2002年と2003年には日本大会を連覇、2008年からはマッスルミュージカルなどで活動中だ。
「ダブルダッチ」は17世紀にオランダ人によって米国に伝えられ、1970年代に本格的なルールが制定されたスポーツ。現在は米国、ヨーロッパ、アジアなど、世界30か国以上で親しまれており、日本の競技人口は約5万人と言われている。2007年の世界大会では、お笑いコンビ「アンタッチャブル」の柴田英嗣の弟、柴田陽史のチームが優勝を飾り、話題となった。