「週刊 安土城をつくる」にハマる人が続々、製作過程を追ったブログも。

2009/02/22 10:53 Written by Narinari.com編集部

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毎週発売されるマガジン付属のパーツを組み合わせると、最終的に細部まで再現された90分の1スケール(高さ53cm×幅58cm×奥行き52cm)の「安土城」の木製模型が完成する、デアゴスティーニ・ジャパンのマガジンシリーズ「週刊安土城をつくる」。圧倒的な大きさや木製へのこだわりに、多くの“城好き”“戦国時代好き”“模型好き”が魅了されているが、全110号(約2年)、トータルで16万円超とスケールがデカいこともあり、今一歩、購入まで踏み切れない人も少なくない。特に妻帯者にとっては、妻をどのように説き伏せるかも、購入への大きなハードルとなっている。

でも、待ち受ける困難を乗り越え(もしくは見ないフリをして)、早速「週刊 安土城をつくる」に取り組み、製作を楽しんでいる人も続出中だ。中にはブログを立ち上げ、自ら製作報告をすることでモチベーションを保ち、2年間の“戦い”に挑んでいる人もいる。

例えばブログ「さあ、築城です。『週刊 安土城をつくる』」では、パーツを組む過程や、塗装する作業を写真付きで紹介。パーツが木製ゆえに、うまく組み合わせるにはヤスリで調整する必要があることや、避けては通れない塗装作業がスプレーではなかなか難しいことなど、これから購入を検討している人にとっては嬉しい“リアルな感想”がつづられている。

また、「うりざねさんの安土城築城覚書」でも同様に製作過程を紹介しており、漆のスプレーを使って実物の雰囲気に近づけるというアレンジも。まだ安土城天守のごくごく一部を組み立てているだけだが、いずれのブログも楽しそうな雰囲気がビンビンに伝わってくる内容だ。ひょっとすると模型の製作をしたことがない、全くの初心者が見ると、「思ってた以上に難しそう……」と尻込みしてしまうかもしれないが、困難が多いほど燃えるタイプにはうってつけだろう。金銭面、時間、根気、スキルと、いろいろな意味で“自分への挑戦”にもなりうる「週刊 安土城をつくる」。まずはブログを覗いて、雰囲気を掴んでみてはいかが?


☆「週刊安土城をつくる」
模型市場でも珍しい90分の1スケール(高さ53cm×幅58cm×奥行き52cm)の精巧な「安土城」の木製模型が完成するマガジンシリーズ。広島大学大学院の三浦正幸教授監修による時代考証や、安土城跡地の発掘調査や当時の文献から復元された最新の緻密図面をもとに再現した、「安土城」ファン、織田信長ファン、戦国・安土桃山時代ファン垂涎のアイテムだ。外観だけでなく、城の構造・内部の全ての部屋、さらには柱や梁、垂木の1本1本に至るまで、詳細に復元されている。

パーツには精密に加工された白木を使用。実際の城建築と同様のはめこみ式構造で組み上げ、内部の間取りや構造、障壁画や襖絵までも再現するという、マニアにはたまらない“完璧”な「安土城」が完成する。完成後の模型は左右に開閉できるため、日本の城の歴史において最も豪華な「安土城」の雄姿を細部まで鑑賞可能だ。

☆「安土城」とは
現在の滋賀県にあった織田信長の居城。1579年に完成した「安土城」は、天主最上階が金色に輝き、その直下の階層は八角形の構造で朱色に彩られていたという。五層七重、地上6階、地下1階の“木造高層建築”は、当時世界的にも珍しく、イエズス会の宣教師たちが絶賛、本国に報告していた記録も残されている。そんな「安土城」も1582年の本能寺の変直後に何らかの理由で天主が炎上。豪華絢爛、勇壮な天主は完成からわずか3年で姿を消してしまった(※城自体は 1585年頃まで存続)。

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