2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の主演をめぐる情報が錯綜中だ。6月14日発売の「週刊新潮」がSMAPの木村拓哉で決まる見通しと報じたのに続き、7月1日発売の内外タイムスが木村拓哉と織田裕二が主演の座を巡って争っていると報じていたが、ここに来て木村拓哉の話は消滅したとの報道が相次いでいる。

10月28日発売の東京スポーツによると、木村拓哉の大河ドラマ主演は今年の春先には水面下で内定していたそう。脚本家が「HERO」などを手がけた福田靖氏に決まったのも、木村拓哉の意向によるところが大きかったという。ただ、長期ロケが多く、1年近く拘束される大河ドラマの仕事を受けると、映画の仕事、特にハリウッドの仕事が入ったときに身動きが取れなくなることなどを考えて、大河ドラマに魅力を感じつつも辞退した可能性がある、としている。

また、現在発売中の「女性自身」は、ジャニーズ事務所の話として「これまでオファーは一度もきておりませんし、出演はありません。なぜこのような話が出ているのか、非常に困惑しております」とのコメントを紹介しつつ、NHKは福山雅治に白羽の矢を立てているとの記事を掲載した。同誌によると、福田靖氏は「ガリレオ」（フジテレビ系）の脚本も手がけており、そのあたりの事情からNHKも福山雅治に興味を示したのだとか。すでに所属事務所との話し合いも行われ、福山雅治自身も「一役者として大河ドラマはやってみたい」と興味を示したそうだ。

どの情報も「関係者の話」を総合したもので、現時点で確定した情報はない。ただ、これまで「木村拓哉に決定」の方向に流れていたメディアの報じ方が変わってきたのは事実。主演が福山雅治になるのかどうかも含め、「龍馬伝」のキャスティングの行方から目が離せなそうだ。