海外の映画情報サイトを中心にたびたび噂となり、先月末には米オークションサイトの「eBay」に「出演権」が出品され、話題を呼んだ映画「スパイダーマン4」。製作のコロンビア・ピクチャーズからはあまり情報が明かされていないものの、さまざまな噂によって外堀が埋められている状態だが、同シリーズで主人公ピーター・パーカー役を演じてきたトビー・マグワイアと、メガホンを執ってきたサム・ライミ監督がコロンビア・ピクチャーズと新たな契約を結び、「スパイダーマン4」で再びタッグを組むことが決定した。

米業界紙「ハリウッド・レポーター」によると、今回契約が交わされたのは「スパイダーマン4」と、それに続く「スパイダーマン5」の2作品。2作品は来年の秋頃から同時進行で製作に入り、「スパイダーマン4」は、第1作が公開されてから9年目にあたる2011年5月の公開を目指すという。

トビー・マグワイアは「スパイダーマン3」の撮影が終わった2006年末の時点で、「ここで辞めた方が良いかもしれない」「これが最後になる可能性が高い」とコメントしていたこともあり、仮に続編が決定しても、キャストは一新となる可能性が指摘されていた。そのため、今回の正式契約の一報に、ホッと胸をなで下ろしているファンも多いのではないだろうか。ただし、コロンビア・ピクチャーズ側は「ほかの俳優は全く考えなかった。トビーは我々が議論した唯一の俳優」（ハリウッド・レポーターより）と、トビー・マグワイア抜きでの「スパイダーマン」製作は全く頭になかったという。

そうなると気になるのはヒロインのメリージェーン・ワトソン役を演じてきたキルスティン・ダンストが出演するか否かというところだが、コロンビア・ピクチャーズ側はこの点には言及していない。

どのような悪役が登場するのか、ほかのキャストはどうなるのか。今後発表されていく「スパイダーマン4」の新情報に期待したい。