「iPod nano」過熱事故は17件に、経済産業省が注意を呼びかけ。

2008/08/19 21:23 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


ノートパソコンや携帯電話など、充電池で動く電子機器が増えるに連れ、世界各地から報告されるようになったバッテリーの過熱事故。煙が出る、火を噴く、爆発するといった、穏やかではない事例も報告され、中にはケガ人が出たケースも出てきた。そして、アップルの「iPod nano」でも、同じような過熱事故が相次ぎ報告されているため、経済産業省が注意を呼びかけている。

経済産業省が発表したところによると、今年3月に発表済みの事例(1月8日、神奈川県でiPod nano充電中にバッテリー部分が過熱、火花があがった)に加え、新たに2件の重大事故が判明。さらにアップルの報告によると、軽度の人的被害が生じた事故(軽度の火傷)が2件、それ以外の製品破損事故が12件、すべてを合わせ17件の過熱事故が起きているという。

なぜ、このような過熱事故が起きているのか。その原因については「バッテリーセル内部に何らかの欠陥が製造時にあったことにより、充放電サイクルを繰り返すうちに欠陥部を起点とするバッテリー内部の損傷が拡大して、バッテリーが内部短絡を起こし過熱に至った可能性がある」と推定されるものの、バッテリーセルの内部欠陥がどうして起きるのかまでは特定に至っていない。

今回の発表では、過熱事故が発生している「iPod nano」の型番と販売時期、販売台数も公表されている。該当の製品を所有しているユーザーは、充電時の過熱に十分に注意したほうが良さそうだ。

◎過熱事故が発生している「iPod nano」
MA004J/A (販売台数708,000台)
MA005J/A (販売台数393,000台)
MA099J/A (販売台数424,000台)
MA107J/A (販売台数287,000台)
※販売期間は、いずれも平成17年9月〜平成18年9月

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.