ボトルに混入していたハエの死骸でEDに? 男性の訴えを却下。

2008/05/23 20:26 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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加工された食品に異物が混入していた……、食中毒が発生した……。そんなニュースが時々流れては、食べ物に対する安全性を考えさせられます。

日本では「中国産冷凍餃子」に関する騒ぎが記憶に新しいですが、欧米でも時おり、なんとも驚きの異物混入事件が起こっては、ニュースになっています。たとえば数年前の米ファストフード「ウェンディーズ」の食べ物に切断された人の指が混入していたという事件。モノがモノだけに全米が「ぎょえぇぇっ!」となったニュースでした。

でもこの事件、慰謝料の受け取りをもくろんだ女性が「被害者」になりすましていた、というオチが付いて、トホホな結果に終わったのですが(笑)。

先日カナダでは、ボトル入り飲料水にハエの死骸が入っていたという出来事で精神的ショックを受けた、と訴えを起こした男性が、慰謝料をいったん受け取ったものの、裁判所により判決をくつがえされた……という出来事がありました。オタワに住むこの男性は当初この訴えで、飲料水の製造メーカーから300,000カナダドル(日本円で約315万円)の慰謝料をもらえる、との判決を受けたのです。

ところがこの男性の訴えの内容が、あまりにも現実離れしていた、という理由でその後裁判所が判決を却下したのです。この男性は、この出来事によって、うつや強迫障害になり、そのせいで仕事や私生活に影響があったと主張していました。なんでもED(勃起機能障害)にもなっちゃったとか。しかし、彼がハエの入った飲料水を飲んだという事実はなく、事件と彼の精神状態は薄いとして逆転判決が出されたのです。

まあ、確かにハエの死骸を「見ただけ」でEDになったといわれても、その関連性を裏付ける証拠はなかなか見付からないでしょうねぇ(汗)。裁判で「一攫千金」を狙おうというあさはかな考えは、やっぱりよくないということでしょうか。

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