ロレーナ・ボビット。エクアドル生まれの一主婦だった彼女が、それこそ米国中を騒がせた事件を起こしたのが1993年のことです。特に男性を震撼させましたっけ。なぜなら彼女は、当時夫であった性器を肉切り包丁で切断するという犯罪を犯したから。日本でも「アメリカ版阿部定事件」として報道されたので、ご記憶に残っている方も多いかと。
しかしロレーナがこの事件を引き起こすまでには、夫からの日常的な虐待が続いていたという背景もあり、彼女に対する世間の(特に女性からの)同情はかなり大きかったようです。
ちなみに事件後、イチモツを切り取られても奇跡的に接合手術が成功し、その後回復した夫はなんとポルノ男優としてデビュー。反対にロレーナ自身はひっそりとした生活を続け(彼女に対する判決は、事件当時精神バランスを失っていたということで無罪に)、現在はヘア・ドレッサーとして働いているそうです。それも彼女に対する同情票の増加にも繋がっているような……。
だけど、今回フランスで起こった類似事件は、果たして犯人の女性に同情が集まるのか、微妙なところ。
64歳になるこの女性はパートナーを泥酔させた挙句、ロレーナ同様、男性器を切断。しかし、彼女はこれを
「飼い犬が食いちぎった」
と嘘の供述で責任転換しようとしたそうで……。えーっと、犬ですか(汗)?
もちろんこの供述は裁判でも相手にされず、彼女は12年の実刑判決を受けたそう。当たり前だ。
さらに被害者の男性ですが、こちらは切り取られた部分が発見されず仕舞いだったそうで、彼は体の一部を失った精神的なショックが大きく、今病院に入院して治療中だそうです。
それは、あまりにもお気の毒ですね……。