マクドナルド、カフェ業態「マックカフェ」の3分の1を早くも閉鎖へ。

2008/04/19 16:53 Written by コ○助

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スターバックスコーヒーをはじめ、さまざまなチェーンが乱立するカフェ事業に、この分野では後発となるマクドナルドが参入したのは昨年8月のこと。「McCafe(マックカフェ)」と名付けられた新業態は、収益が伸び悩んでいる首都圏の小規模店からの業態転換10店舗と、既存のマクドナルドに併設するカタチでオープンする5店舗の計15店舗でスタートしたなりよ。

一斉オープンした15店舗は次のとおりなり。

・恵比寿ガーデンプレイス店(東京都渋谷区)※既存店に併設
・新宿歌舞伎町店(東京都新宿区)※既存店に併設
・新宿ハイジア店(東京都新宿区)
・東京海上ビルディング店(東京都千代田区)
・大鳥居駅前店(東京都大田区)
・新馬場店(東京都品川区)
・立川駅南口店(東京都立川市)※既存店に併設
・常陸太田フェスタ店(茨城県常陸太田市)
・四街道長崎屋店(千葉県四街道市)
・しいの木台リブレ京成店(千葉県柏市)
・毛呂山ライフ店(埼玉県入間郡)
・南古谷ベルク店(埼玉県川越市)
・戸田ライフ店(埼玉県戸田市)
・相模原トイザらス店(神奈川県相模原市)※既存店に併設
・三宮センター街店(兵庫県神戸市)※既存店に併設

オープンにあたり、マクドナルドは「お得感のある価格帯でメニューをそろえ、お一人や少人数でのご利用はもちろん、家族連れの方もご利用いただける、これまでにない新しいカフェを目指しております」「ユニークなメニューを提供します」(当時のプレスリリースより)と、ファミリー向けに強いマクドナルドのブランドイメージと、後発だからこその新しいテイストを盛り込んだカフェ業態を、今後、全国に展開していくとしていたなり。

ちなみに、「McCafe」のメニューは「カプチーノ」「カフェラテ」「カフェモカ」「キャラメルマキアート」といったドリンクや、ホットドッグ、ピッツァ、あんぱんやクリームパンなどの菓子パン、ソフトクリームやバウムクーヘンなどのデザートなどなど。従来のマクドナルドにはなかった方向性を強く打ち出していたなりね。

でも、「McCafe」がスタートしてから8か月近くが経過した現在、店舗数はオープン当初と変わらない15店舗のまま。当初思い描いていた構想ほど、上手く機能していない雰囲気を漂わせていたなりが、19日付けの日本経済新聞によると、どうやら5月下旬から、「McCafe」の3分の1にあたる店舗を順次閉鎖していくことを決めたようなりよ。閉鎖する店舗として名前が挙がっているのは「大鳥居駅前店や千葉県、埼玉県の店舗」(日経新聞より)。まだ1年も経たないうちに、事業縮小方針が決定してしまったなりね。

この「閉鎖」の一方を受け、ネットの反応は「マクドナルドに高級感は求められていない」「本家のマクドナルドで100円コーヒーやらスナックタイムをやっていたら行かない」「パンがコンビニレベルでは」「スーパーの中にある店舗を業態転換した時点で間違い」といったものが多く、全体的には「失敗するべくして失敗している」との意見が目立つなりよ。

まだマクドナルドの公式発表ではなく、また、不採算店舗を閉鎖すると報じられているだけで「撤退」ではないなりが、「McCafe」の先行きが不透明であることは間違いなさそうなり。

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