六本木ヒルズ隣接地に巨大複合商業施設、「超大型」再開発始動へ。

2008/03/23 13:58 Written by コ○助

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2003年に六本木ヒルズ、2007年に東京ミッドタウン、そして近隣の赤坂に赤坂サカスが開業したことで、かつての「夜の街」から「昼の街」へと表情を一変させた東京・六本木エリア。先端を行くファッションやグルメ、アートなどが集約された高機能な街として年々注目が高まっているなりが、さらなる発展へ向け、六本木ヒルズ級の巨大な複合商業施設開発計画が粛々と進められているなりよ。

この計画は2006年頃から具体化し始めたもので、2006年12月に発売された「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)には「第2六本木ヒルズ」として、次のような計画の概要が明かされているなり。

◎「第2六本木ヒルズ」構想(週刊ダイヤモンドより)
・場所は六本木ヒルズの隣、北は六本木交差点そばのロアビルから、南は鳥居坂の下までの広大な土地。
・六本木ヒルズの「森タワー」と同等の高層ビルを中心に、40階建てクラスの高層ビル2棟などを建設。
・オフィス・住居・商業施設が一体となった「街」を作る。
・森ビルはすでにSPC(特定目的会社)に出資、資金調達を始めている。

建設予定地として名前が挙がっている一帯は、騒がしい六本木の中でも比較的閑静なところ。周辺には東洋英和女学院や区立の麻布保育園、日本銀行の鳥居坂分館などが立ち並ぶ場所なりよ。広大な土地、しかもたくさんの地権者が絡むエリアだけに用地買収は困難を極めそうなりが、「六本木ヒルズ」も構想から17年の歳月をかけて粘り強く完成に漕ぎ着けただけに、「第2六本木ヒルズ」も長期戦を覚悟の上で開発に乗り出すと伝えられていたなり。

それから1年余、水面下では計画は進行しているものの、あまり表だった情報は出てきていなかったなりが、21日付けの日刊建設工業新聞が新しい動きを伝えているなりよ。同紙によると「東洋英和学院、国際文化会館、ロアビルの各代表者が発起人となり、約7割の地権者」と森ビルが参加する「六本木5丁目西地区市街地再開発準備組合」が今週にも発足、再開発事業を検討するそう。準備組合の前身である協議会では、すでに建築家の安藤忠雄氏を招いての講演会なども行われており、長期的な視野での「街作り」に向けて一つ歩を進めることになるなりね。

前述のとおり、六本木ヒルズは構想から完成まで17年。旧防衛庁の広大な土地を中心に再開発できた東京ミッドタウンでも、最初に大蔵省(当時)、東京都、港区が協議会を発足させたのが1999年なので足かけ8年。今後の景気状況や地権者の意向次第で今回の再開発計画が頓挫する可能性もまだまだ残されているなりが、将来、六本木の街がどのように変貌するのか、今から楽しみなりね。

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