NTTドコモの「らくらくホン」に酷似、ソフトバンクに「待った」。

2008/03/17 21:54 Written by コ○助

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機能をできるだけシンプルに絞り、大きなキー、大きな文字、大きな受話音量を採用するなど、高齢のユーザーでも臆することなく、簡単に使えるように設計されたNTTドコモの「らくらくホン」シリーズ。1999年の発売開始当初は市場の立ち上がりが鈍く、それほどヒットと呼べるような売れ行きを示すことはできなかったなりが、ケータイユーザーの年代が上がっていくに連れて次第に「らくらくホン」の認知度も向上、いまや累計1,200万台を売る大ヒット商品となっているなりよ。

そんな「らくらくホン」をめぐり、NTTドコモとソフトバンクの間でバトルが勃発したなり。きっかけはソフトバンクが発売した東芝製端末「821T」。この端末のデザインが、「らくらくホン」向けに富士通が発売している「FOMAらくらくホンIII」とあまりに酷似していることから、NTTドコモが製造、販売等の差し止めを求め、仮処分命令の申し立てを東京地方裁判所に行ったなりね。

2つの端末を見比べてみると、その似方は相当なもの。ダイヤル先を3件登録できるディスプレイ下部のボタン配置や、テンキー上部にある十字キーの形状・デザインなどがほぼ同じように見えるなりよ。さほどケータイに詳しくない人たちからすれば、全く同じ端末だと錯覚してもおかしくないなりね。事実、フジテレビ系「スーパーニュース」の街頭調査では「一緒に見える」「パクり」との感想を述べる人が続出していたなり。

小さなケータイ端末の中に、同じコンセプトを落とし込もうとした場合に、ある程度似てしまうことは有り得るにしても、「FOMAらくらくホンIII」と「821T」はちょっと似過ぎな気も。ソフトバンクと東芝が、すでに安定したヒットを飛ばしている「FOMAらくらくホンIII」を模倣して、顧客を奪おうと考えていると取られても何ら不思議でないレベルなり。

ソフトバンクはまだ公式な見解を出していないなりが、どのような意図で「821T」を企画し、NTTドコモの「待った」を受けてどのように対応していくのか、注目しておきたいところなり。

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