「ファイナルファンタジー」酷似の歌手PV、盗作認定で賠償命令。

2008/03/14 21:39 Written by コ○助

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「ドラえもん」にそっくりな「トンチャモン」や、「マジンガーZ」とほぼ同じ「テッコンV」など、韓国に存在する、堂々たる日本からのパクリ作品たち。パクられた「被害者」側の日本の権利者や企業は、こうした状況を黙認するか、泣き寝入りするケースがほとんどなりが、コナミが「ダンス・ダンス・レボリューション」や「実況パワフルプロ野球」の著作権を侵害したメーカーに販売(配信)差し止めを求めた訴訟を起こす(前者は勝訴、後者は敗訴)など、徐々に毅然とした対応が取られるようになってきたなりね。

そして昨年4月には、韓国の人気歌手IVYが歌う「誘惑のソナタ」のプロモーションビデオが、「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」(以下FFVII AC)に登場するシーンを盗作しているとしてスクウェア・エニックスがソウル地裁に提訴。IVYの所属事務所ファントム・エンターテインメントは、盗作ではなく、あくまでも「FFVII AC」へのオマージュであると、「FFVII AC」との関連は認めつつも盗作は否定していたなりが、裁判所は訴えを認めて放映禁止の仮処分を出したなりよ。

この一件はその後、12月にファントム・エンターテインメントとプロモーションビデオを演出したホン・ジョンホ監督に有罪判決が下されたことから、韓国内でも悪質な盗作として認知されるようになったなりが、3月14日、今度はファントム・エンターテインメントがスクウェア・エニックスに対して、3億ウォン(約3,020万円)の支払いを命じる賠償命令が出されたなりね。ちなみにこの賠償額は、韓国での単独作品の著作権侵害事件における金額としては過去最高。

今回の判決について、スクウェア・エニックスの法務・知的財産部長である長谷川泰彦氏は「このたびの民事訴訟判決においても、今回の著作権侵害の悪質さが認定されたものと認識しています」「今回の著作権侵害において当社が被った損害の大きさが認められたものと言えます」とコメントしているなり。

世界的に著作権への関心が高まりを見せる中、半ば無法地帯とも言えた韓国において、こうした判決が出されたのは大きなターニングポイントとなりそう。ゲームやアニメだけでなく、さまざまなモノがパクられている現状が少しずつでも改善されていくと良いなりね。

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