欧州CL8強にプレミア勢4チーム、敗戦のインテル監督は辞意表明。

2008/03/12 11:39 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


決勝トーナメントが始まり、盛り上がりをみせている欧州チャンピオンズリーグ(CL)。中村俊輔選手が所属するセルティック(スコットランド)に連勝したバルセロナ(スペイン)や、日本代表を指揮していたジーコ監督率いるフェネルバフチェ(トルコ)など7チームが1回戦を突破した。昨季王者のミラン(イタリア)は、アーセナル(イングランド)に敗れて姿を消した。

バルセロナといえば、セルティック戦で負傷したFWリオネル・メッシ選手は全治6週間だそうで、今季は欧州CLだけでなく国内リーグの出場も絶望的。国内リーグ現在1位のレアル・マドリードがローマ(イタリア)に敗れて欧州CLを敗退したことから、ハードスケジュールをメッシ選手抜きで戦うバルセロナは、国内リーグで苦戦を強いられそうなのだ。

さて、7チームが出そろった欧州CLベスト8の最後の椅子をかけて、3月11日にリバプール(イングランド)とインテル(イタリア)が激突した。本来なら今季の決勝トーナメント1回戦第2戦は3月4日か5日に実施されるのだけど、インテルはミランとホームスタジアムを共有しているため、欧州サッカー連盟(UEFA)上位のミランが先に日程を消化。インテル戦は11日に設定されたのだ。

今季、国内リーグで破竹の勢いで首位に立つインテルは、27試合が終了した時点で敗戦はたったの1回。3連覇が確実視されており、その勢いは欧州CLでも発揮されることが期待されていた。ところが、2月19日に行われたリバプールとの第1戦では、DFマルコ・マテラッツィ選手が前半で累積警告で退場したこともあって2-0で敗戦。52試合連続得点を記録中のサン・シーロでの第2戦にすべてをかけていたのだ。

しかし、第2戦でも後半5分にDFニコラス・ブルディッソ選手が累積警告で退場となり、後半18分にリバプールのFWフェルナンド・トーレス選手がゴール。そのまま0-1で終了し、リバプールが準々決勝に進出した。

これによって8強すべてが出そろったのだけど、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、そしてリバプールと、イングランド勢が8チーム中4チームを占めることとなった。これは欧州CL史上初のことだそうで、海外から若手有力選手を積極的に獲得しているプレミア勢の強さが浮き彫りとなっているのだ。準々決勝以降の組み合わせ抽選会は3月14日に行われ、準々決勝第1試合は4月1、2日、第2試合は4月8、9日に開催される予定。

一方、11日の試合直後にインテルのロベルト・マンチーニ監督が今季限りで辞任することを発表した。国内リーグで絶好調なうえに、同監督は2012年までインテルと契約していることからこの報には驚いたのだけど、欧州CL敗退はそれだけ重いことなのかも。後任には、昨季チェルシーを退団した名将ジョゼ・モウリーニョ氏が有力視されているのだ。

◎欧州チャンピオンズリーグ ベスト8進出チーム
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
バルセロナ(スペイン)
アーセナル(イングランド)
フェネルバフチェ(トルコ)
シャルケ(ドイツ)
チェルシー(イングランド)
ローマ(イタリア)
リバプール(イングランド)

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.