サッカー東アジア選手権、日本代表は北朝鮮代表に1-1のドロー。

2008/02/17 23:06 Written by コジマ

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今年に入ってから、チリ代表、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表との国際親善試合、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会アジア3次予選第1戦(タイ代表戦)と、3試合をこなしてきたサッカー日本代表「岡田ジャパン」。戦績は2勝1敗とまずまずのスタートだったのだけれど、2月8日発表の国際サッカー連盟(FIFA)世界ランキングでは順位を1つ落として35位になっている。ただし、これは先日行われていたアフリカ選手権の影響が強いようで、優勝したエジプトや3位のガーナ、4位のコートジボワールなどが急上昇。これで順位降下が1つにとどまったのは、健闘している証ではないだろうか。

さて、W杯アジア3次予選の続きが気になるところだけど、ここで一時休憩。岡田ジャパンは東アジアの王者を目指し、中国・重慶の重慶五輪センター体育場で行われる東アジアサッカー選手権に出場したのだ。

ダイナスティカップの後を受けて2003年に始まったこの大会、日本代表は第1回と05年の第2回といずれも準優勝でとどまっている。特に第2回では、北朝鮮に0-1で敗れたことが大きく影響した。3回目となる今大会は、初戦の相手がその北朝鮮。W杯に向けた実験的な要素を含みながらも、前大会の雪辱を果たすべく試合に臨んだのだ。

先発メンバーは、GKが川島永嗣選手(川崎)、DFが水本裕貴選手(G大阪)、加地亮選手(同)、中澤佑二選手(横浜)、内田篤人選手(鹿島)、MFが遠藤保仁選手(G大阪)、羽生直剛選手(東京)、山岸智選手(川崎F)、鈴木啓太選手(浦和)、FWが播戸竜二選手(G大阪)、田代有三選手(鹿島)という布陣。若手を積極的に起用したのだけど、前半6分に川崎で活躍する北朝鮮のチョン・テセ(鄭大世)選手に先制ゴール奪われてしまう。その後は日本代表が支配権を握ったもののゴールできず、1点ビハインドのまま前半を終了した。

後半に入っても日本は北朝鮮守りを固める北朝鮮を攻めあぐねていたのだけど、24分に途中出場のDF安田理大選手(G大阪)が上げたクロスを相手キーパーが弾き、こぼれ球をこちらも途中出場のFW前田遼一選手(磐田)がヘディングでゴール。ようやっと同点に追いついた。しかし、同点にされても北朝鮮の守備重視は変わらずで、日本はかなり苦しんでいた。その中でチョン選手の活躍は特筆に値し、川崎ファンは複雑な心境だったのではないだろうか。結局1-1のドローに終わり、日本は前大会の雪辱は果たせなかった。

岡田武史監督は、試合を振り返って「プレッシャーがきて、最初ちょっと選手が怖くなってその間にやられた。いい経験をした。こういう大会は徐々に(調子が)上がっていけばいい。よく追いついてくれた」(サンケイスポーツより)と選手をねぎらっている。ただ、この試合の前に行われた開幕戦では韓国代表が中国代表に3-2で勝利しているだけに、勝ち点3を獲得しておきたかったのではないだろうか。とはいえ、大会は始まったばかり。2月20日の中国代表戦と同23日の韓国代表戦に期待なのだ。

余談だけど、会場は中国ながら、日本の攻撃時には激しいブーイングが起こり、北朝鮮のチャンスには歓声が沸き起こるなど、第3国での試合とは思えないような雰囲気だった。「どの国と対戦しても中国が会場ならアウエー」と割り切る考え方もあるけれど、選手たちが気の毒だったのだ。次の中国代表戦、韓国代表戦だけでなく、北京五輪にも不安が残るかも。

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