日本ハムの多田野数人投手が左手首骨折、開幕1軍は絶望的。

2008/01/10 17:54 Written by コジマ

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昨季は多くの主力選手が去りながらも、球団史上初のリーグ2連覇を達成した日本ハム。その勢いはシーズンオフも続き、高校生ドラフトで4球団から指名された大阪桐蔭高の中田翔外野手らを獲得した。大学生・社会人ドラフトでは東洋大の大場翔太投手に続いてトヨタ自動車の服部泰卓投手を外したけれど、元メジャーリーガーの多田野数人投手らを獲得。特に多田野選手は、梨田昌孝監督が指揮する新生日本ハムの即戦力として期待されていたのだ。

交渉権の獲得から紆余曲折があったものの、今年の新人で最後となる昨年12月20日に入団が決定した多田野選手。球団の期待は新人では異例の3000万円という年俸にも表れており、本人も「自分のスタイルを変えず、メジャーの経験を生かしたい。成長した姿を日本で見せたい」(スポーツニッポンより)と意気込んでいた。

その意気込みを表すかのように、年明け後は2日に始動。千葉県内でクロスカントリーコースを8キロ走るなど、いきなり約7時間のハードメニューをこなしたのだ。このときは「ベストに近い状態。焦るつもりはないけど、もういつでも投げられる」(スポーツニッポンより)と話し、調整が順調であることをアピールしていた。

このまま11日の合同自主トレに向けてトレーニングに励んでいた多田野選手だけど、6日に突然のアクシデントに襲われた。ランニング中に転倒し、左手首を骨折してしまったのだ。そのため手術を受けることとなり、日本ハムの島田利正チーム統轄本部長によると「最低でも(復帰に)2カ月はかかると思う」(サンケイスポーツより)とのこと。合同自主トレへの参加はおろか、開幕1軍も絶望的となってしまった。

日本ハムはエースのダルビッシュ有投手をはじめ、八木智哉投手、ライアン・グリン投手、ブライアン・スウィーニー投手、武田勝投手など先発投手コマはそろっているものの、調子の良し悪しはシーズンが開幕してみないと分からない。金村暁投手が阪神に移籍したことからも、背番号を受け継いだ多田野選手はその穴を埋める重要な存在だった。今回の骨折は、球団にとって大きな痛手となりそうなのだ。

しかし、一番悔しかったのは、入団時に「一年を通して一軍で活躍して優勝に貢献したい」(時事通信より)とも語っていた本人ではないだろうか。気持ちは焦ってしまうだろうけど、しっかりと治療して万全な状態で成長した姿を見せてもらいたいのだ。利き手でなかったのが、唯一の救いだったかも。

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