レ軍の松坂投手が地元「がっかり」7位、岡島投手は「びっくり」2位に。

2007/12/29 19:44 Written by コジマ

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今季、3年ぶり7度目のワールドシリーズ制覇を達成した米大リーグのボストン・レッドソックス。優勝パレードでは街全体が盛り上がり、18年ぶりだった2004年にも負けない熱狂ぶりだった。昨オフに移籍した松坂大輔投手と岡島秀樹投手も最後まで中心選手として奮闘し、日本のファンもその渦に巻き込まれたのだ。

2人の成績を見てみると、松坂選手は32試合に登板し15勝12敗(勝率.555)、防御率4.40、201奪三振。対する岡島選手は、66試合に登板し3勝2敗5セーブ、防御率2.22、27ホールド、63奪三振。ともに、メジャー1年目としては申し分ない成績だったのだ。

ところが、シーズン後半から終了後の評価は明暗が分かれていて、地元紙などに「彼がいなければワールドシリーズ制覇はならなかった」との絶賛を受けた岡島選手は、最終枠でオールスター戦に出場し、新人ベストナイン、大リーグ公式サイトの「シーズン野球賞」中継ぎ投手部門の最優秀賞を受賞。地元紙ボストン・ヘラルドが選ぶ「チームのベスト5」にも、守護神ジョナサン・パペルボン投手との「必勝リレー」が2位に選ばれていた。

一方、松坂選手は球宴出場を果たせず、賞も取れなかった。岡島選手の活躍はもちろんすばらしかったのだけど、入団前の過剰な期待が松坂選手に対する評価を辛くさせたのは否めないのだ。

こうした中で、ボストンのニュースサイト「ボストニスト」が今年の地元スポーツ界で起こった出来事をランキングし、その中の「がっかり大賞(10 Biggest Disappointments of 2007)」で松坂選手が7位、「びっくり大賞(10 Biggest Surprises of 2007)」で岡島選手が2位にそれぞれ選ばれた。

「がっかり大賞」では、トップ10中レッドソックス関連の出来事が6つランクイン。7位の松坂選手については、今季の成績でがっかりは言い過ぎかもしれないと断ったうえで、「当初は“ジャイロボールを含む14の球種で投手陣に革命を起こし、すべての日本人はレッドソックスの帽子をかぶるようになる”といわれていた。しかし、シーズンが進むにつれ、その期待は“1試合25奪三振”から“何とか5回を抑えてくれ”に下方修正。ジャイロボールを見たかも定かでない」と辛らつに評価している。ただ、最後は「来年はもっと良くなるだろう」と温かい言葉も出ているのだ。

このリストで1位になったのは、斎藤隆投手がロサンゼルス・ドジャースから追い出し、今季途中にテキサス・レンジャーズからレッドソックスへ移籍したエリック・ガニエ投手。ボストンに来てからは防御率6.75の不調に終わり、今オフにミルウォーキー・ブルワーズへ移籍。先日発表されたドーピング報告書「ミッチェル・リポート」に名前が挙がるなど、今年は散々だったのだ。ちなみに、前出のボストン・ヘラルド紙による「チームのワースト5」でも、ガニエ選手は1位に選ばれた。

「びっくり大賞」で2位となった岡島選手については、「昨オフにオカジマがボストンへ来たとき、市民はダイスケの付属品だと思っていた。しかし、彼はオールスターに選出され、自分自身のテーマソングをゲット。新たなマイク・ローウェル(ワールドシリーズMVP受賞など、今季のチームヒーロー)となっている」と絶賛。また、松坂選手についても「ダイス-Kは期待の重みの中で戦った」と触れている。

このリストでの1位は、低迷していた米プロバスケットボールNBAのボストン・セルティックスを、絶妙な選手起用で徐々に強化しているドック・リバース監督(ヘッドコーチ)。同サイトは「昨季にあなたを呪って申し訳なかった」「私たちを許してくれますか?」と何度も謝罪しているのだ。

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