23日に開催された「M-1グランプリ」で見事に優勝を果たし、2008年以降の活躍が最も期待されるお笑い芸人となったサンドウィッチマン。準決勝敗退→敗者復活→優勝というドラマチックな展開を見せたサンドウィッチマンの元には、優勝から一夜明けた24日時点で15件超のオファーが届くなど、早くも「売れっ子」への道を歩み始めているなりね。30日に放送される日本テレビ系「ラジかるッ」の年末特番への生出演を皮切りに、年末年始は大量露出することになりそうなりよ。
お笑いマニア以外にはほぼ無名の存在だったサンドウィッチマンではあるなりが、決勝の舞台で見せた2つのネタはいずれも完成度が高く。審査員も絶賛をしていたように、視聴者の間でもサンドウィッチマンの優勝に異を唱える声はほとんど聞こえて来ないなりよ。敗者復活からの決勝参戦ゆえ、番組後半から数十分程度の出演時間だったにも関わらず、視聴者を虜にしたサンドウィッチマンの実力は相当なモノと言えそうなりね。
そう感じている視聴者が多いせいか、ネットでは「これだけ面白いのに、なぜ準決勝で落とされたのか」との疑問を抱く人が多々。もちろん、ネタの出来の良し悪しもあるので、準決勝をちゃんと見ずに文句を言っても仕方がないところなりが、決勝一発目のネタをやった後に「もうネタがないんです」と話すサンドウィッチマンに、今田耕司が「準決勝のネタやればいいやん」と話していた(=薦めるくらい面白かった?)ことも、疑問に拍車をかけたなりよ。そして、徐々にエスカレートした怒りの矛先が、準決勝の審査員を務めていた放送作家のかわら長介氏に向けられてしまったなり。かわら長介氏は、準決勝に出場したお笑い芸人の短評を自身のブログで公開していたなりね。
どのような理由でサンドウィッチマンに「落選」の印を押したのか、ブログのコメントから垣間見ることができるなりよ。
「淡々と、ただ淡々とボケとツッコミが続く。笑いも取っている、間も良い、面白い。だが、それは自分たちが気持ちいいことをやっているだけのように見える。それって、結構観客不在というか、ファン無視ってことでは? 勿論、誰の為に芸人をやっているかと言えば自分の為だろうが、人間生きることはそう単純でも、自由でも無い。」
「当たり前だが彼らに上を目指す気が無いわけは無い(筈)。その最大の成果と意志を見せつける場としてM-1は相当有効な場であると思うし、彼らもそう思っている(筈)。それなのにこのネタでは如何なものかと正直思わざるを得ない。このままでは、僕に彼らの栄光は見えてこない」
サンドウィッチマンが優勝したのは結果論なので、このコメントをした時点で、審査員として何を感じたかを書くこと自体は特に問題がないように思うなり。ただ、審査員という立場で「好み」や「推測」に寄った審査をしていること、そして「M-1優勝」という栄光を掴んだ結末と対極の評価を下してしまったことでブログは炎上してしまったなりよ。「あなたのような『老害』がテレビをつまらなくしている」「あなたに漫才師の才能をへし折る資格はない」「視聴者が求めているものが読めないなら、とっとと作家なんか引退したほうがよろしいのではないかと思います」など、かなり辛辣な言葉が並んでいるなりね。
かわら長介氏はこのエントリーのあと、決勝の評価に関するコメントは出していないなり。自身の評価から大きく外れた結末に対し、かわら長介氏の心中はいかに。