「もやしもん」が「のだめ」超え、アニメ平均視聴率が歴代最高に。

2007/12/25 23:55 Written by コジマ

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菌という異色のテーマが話題になっているマンガ「もやしもん」(石川雅之作)。知識を深めてくれるマニアックな内容は多くの人を魅了し、「じっくり読み返したいマンガ」としての評価も受けている。また、主人公・沢木惣右衛門直保の肩にいる麹菌「A.オリゼー」をはじめとしたかわいい菌たちは老若男女問わず人気で、Narinari.comでも以前お伝えしたように、農大の人気が急上昇するほどの「菌ブーム」を発生させたのだ。

この人気を受けて、今年10月にはフジテレビ系の「ノイタミナ」枠でアニメ化された。「かもすぞー」(「繁殖するぞー」の意)が口癖の「菌軍団」は、映画「ALLWAYS 三丁目の夕日」でVFX映像を担当した白組によってマンガの雰囲気がしっかりと再現されていて、ネットでの評判はおおむね良好だったのだ。

さらに、お笑い芸人のムーディー勝山(C.トリコイデス)や、お笑いコンビのハイキングウォーキング(C.ジフテロイド、M.フルフル)、グラビアアイドルの仲村みう(L.ヨグルティ)らが声優を担当したことからも話題となり、第1話は深夜枠ながら4.9%という「ノイタミナ」歴代2位の高視聴率をマークしていた。

そのアニメ「もやしもん」も関東圏では12月20日に最終回を迎えたのだけど、全11話の平均視聴率が4.6%を記録し、これまで最高だった「のだめカンタービレ」の4.4%を抜いて「ノイタミナ」枠での歴代最高記録を樹立したのだ。最終回も、深夜アニメの歴代最高視聴率を記録した「のだめ」初回放送の5.4%に迫る5.2%(F1グランプリの今季最終戦と同じ)と好調で、同時間帯にテレビをつけていた世帯の中で視聴していた割合を示す占拠率も27.5%となっている。

まだ「もやしもん」がブームになる前にマンガ「のだめ」内に菌軍団が登場し、「のだめともやしもん単行本の発行部数の差を考えたら もう少しこっちに残って宣伝した方が……」と発言していたのだけれど(「のだめ」単行本15巻末参照)、あれから1年半以上の時を経て、アニメの平均視聴率では「もやしもん」が「のだめ」を超えたのだ。とはいえ、アニメ「のだめ」は2クール(全23話)放送だったので単純に比較はできないけれど。

アニメはひと段落したものの、マンガの連載は「イブニング」(講談社)誌上で続いており、まだまだこの先が楽しみ。12月21日からはアニメ版DVDも発売されているので(第1巻は「かもすぞー」としゃべるオリゼーぬいぐるみ付き)、「菌ブーム」は依然として続きそうなのだ。作品の性質上、ドラマ化は難しいかなあ。

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