PRIDEが一夜限りで復活、ヒョードルや桜井“マッハ”速人も参戦。

2007/11/21 23:58 Written by コジマ

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昨年6月、中継を担当していたフジテレビが契約解除したことに端を発した格闘技イベント「PRIDE」の崩壊。今年3月に主催者であるドリームステージエンターテインメント(DSE)から米国の格闘技イベントUFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)の主催会社オーナーへの興行権譲渡が行われ、そのオーナーが設立した新会社「PRIDE FCワールドワイド」は10月に突然、事務所を閉鎖し全スタッフを解雇。新会社による選手の移籍斡旋報じられ、もはやPRIDEは自然消滅を待つしかない状態だったのだ。

ところが、これまでPRIDEが恒例イベントを行ってきた大晦日に復活するのではないかという噂が飛び交い始め、ファンの間では熱い気持ちが再燃していた。そして11月21日、ついに「やれんのか! 大晦日! 2007」として復活することが発表されたのだ。といっても主催するのは新会社ではなく、米国の新格闘技団体「M-1GLOBAL」のサポートを受けてPRIDEスタッフが自力で行うというもので、復活もたった一夜限りのこと。それでも、“統括本部長”として高田延彦が復帰し、移籍していないPRIDE選手たちが参戦するなど、ファンにとってはうれしいニュースとなったのだ。

11月15日にM-1GLOBALが日本興行として開催することを発表したこのイベント、しかし、PRIDEスタッフが結集して、ファンへの「ケジメをつける」ために行われることとなったのだ。会場はPRIDEの“聖地”であり、同じくDSE系だった「ハッスル」の大晦日イベントが開催されるさいたまスーパーアリーナ。全7〜8試合が予定されており、参加するのはエメリヤーエンコ・ヒョードル選手をはじめ、ヨアキム・ハンセン選手、ヒカルド・アローナ選手、桜井“マッハ”速人選手、川尻達也選手、青木真也選手などなど。UFCやK-1に多くの選手が移籍してしまったことが悔やまれるけれど、PRIDEを熱くしてくれた選手たちの参戦に胸が躍るのだ。あとは、五味隆典選手やUFCと仲の悪いジョシュ・バーネット選手らの参加が期待される。

チケットは12月2日に一般発売されるほか、公式サイトなどでは11月25日に先行発売される。また、スカイパーフェクTV!での中継(PPV)も決定。地上波放送はまだ決まっていないようだけど、「年忘れKYORAKUスペシャル 大みそかハッスル祭り2007」を中継するテレビ東京が引き受ける可能性もありそう。ただ、「ハッスル」の放送が午後9時半からとなっているので、放送時間をズラさない限り「やれんのか!」中継の実現は難しいかも。

「大みそかハッスル祭り2007」で「高田総統」として出演し、「やれんのか!」では統括本部長を担当する高田延彦は「やるからにはあの熱を超えるものでないと」(スポーツナビより)と語り、これまでのPRIDE大晦日イベントに劣らないような大会になることを約束している。ファンに対してはもちろんのこと、残ってくれた選手たちへの「ケジメ」でもあるかのようなこのイベント、PRIDE消滅に対するさまざまな思いが去来しそう。午後1時開演の「ハッスル」に続いて「やれんのか!」開催に、さいたまアリーナの大晦日は1日中熱くなりそうなのだ。


☆「やれんのか! 大晦日! 2007 Supported by M-1GLOBAL MIXED MARTIAL ARTS」概要

開催日時: 2007年12月31日、開場 午後7時、開演 午後8時
場所: さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)
出場選手: エメリヤーエンコ・ヒョードル、ヨアキム・ハンセン、ヒカルド・アローナ、ギルバート・メレンデス、ルイス・アゼレード、三崎和雄、青木真也、川尻達也、桜井“マッハ”速人、石田光洋、長谷川秀彦 ほか

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