Coccoを歌うと「ブス子」? 「CanCam」特集にネットから非難の声。

2007/11/09 23:40 Written by コジマ

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毎年いくつもの新雑誌が創刊され、まさに百花繚乱の女性ファッション誌だけど、その中でトップに君臨しているのが小学館の「CanCam」。その発行部数は71万5417部で、これはライバル誌である光文社の「JJ」(36万4483部)や講談社の「ViVi」(45万3750部)を大きく上回っているのだ(発行部数は日本雑誌協会のデータより)。1999年の時点では「JJ」をわずかに下回っていたのだけど、この逆転現象は、藤原紀香や米倉涼子、伊藤美咲、長谷川京子など専属モデルが世の女性から圧倒的な支持を受けたことが一因とされている。現在も、蛯原友里や山田優、西山茉希などがカリスマ的人気を誇っているのだ。

また、「CanCam」が一人勝ちしている要因として、独自色の強い特集やオリジナル商品開発などの企画も挙げられている。その広告には男性にとって意味不明な用語がおどっているのだけど、こうした「CanCam用語」も人気の秘密となっているようなのだ。

さてさて、その「CanCam」が最も得意としている企画が“モテ”。ファッションから行動までさまざまな角度で「モテる女」の法則を説いているのだけど、「女の子らしくてかわいい 冬のめちゃ モテ強化号!」と題した最新12月号のモテ特集「めちゃモテの分かれ道!? モテ子の習慣vsブス子の習慣 徹底分析!」に、ネットから非難の声があがっているのだ。

この特集は、モテる女性を「モテ子」、モテない女性を「ブス子」としてあらゆるジャンルで対比しているのだけど、その一部を見てみると、

○モテ子の持ち物
・ハンカチ、ティッシュ
・ソーイングセット
・口臭エチケットアイテム
・ハンドクリーム
・デジカメ
・小さい香水のビン
・ペットの写真
・電車で読む用の小説

○ブス子の持ち物
・スナック菓子
・お守り
・漫画本
・はいていたストッキング
・入れっぱなしのハンカチ
・おしゃれ目的じゃないメガネ
・宝くじ
・フリーペーパー

などとなっており、1日の行動や合コンなどでの動きでも比較している。これだけでも女性から批判を浴びそうだけど、もっと問題になっているのは、同じ質問をしてその反応を対比する「モテ子のボーダーvsブス子のボーダー」という最後の箇所。こちらも一部を見てみると、

○似ているといわれる芸能人・有名人
「モテ子」…エビちゃん(蛯原友里)
「ブス子」…エビちゃん(蛭子能収)、ガチャピン
○カラオケで歌う曲
「モテ子」…大塚愛「さくらんぼ」
「ブス子」…秋川雅史「千の風になって」、Cocco「強く儚い者たち」
○好きなお酒
「モテ子」…甘いカクテル
「ブス子」…マッコリ、ウイスキー、バーボン
○ハマっていること
「モテ子」…カラー検定のお勉強、サーフィン、生地からピザをつくる
「ブス子」…四国お遍路めぐりの旅、タロットカード占い、格闘技のルールまで精通
○コレクションしているもの
「モテ子」…アンティークアクセ、料理で使うスパイス、お香とアロマ
「ブス子」…プロ野球チップスカード、石、ドラゴンボール、ゲームソフト
○学生時代の部活
「モテ子」…テニス部、バスケットボール部、バドミントン部
「ブス子」…卓球部、柔道部、陸上部、ソフトボール部、帰宅部

などなど。これには読者の怒りが爆発しているようで、「CanCam専属ブログ」には非難するコメントが多く書き込まれている。特集の内容は編集部の独断ではなく、ちゃんとアンケートによって出された結果をもとに作成しているようだけど、そもそもモテない女性を「ブス子」とする姿勢が問題なのではないかという意見が多数なのだ。

ファッション誌の一特集なのでそれほど目くじらを立てるほどのことではないかもしれないけれど、モテようがモテまいが、すべての女性に愛されるべき雑誌の内容としては、かなり偏ったものだったことは否めないのだ。

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