楽観的な考えは脳の機能の一部? 米英の科学者チームが発見。

2007/10/29 09:55 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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いつも悩みのないような文章を綴っているウォール真木ですが、素の自分も正直いって本当にそんな感じです(笑)。とりあえず物事は考えずに行動に移してから、あとで対処する人間なので、

「後悔先に立たず」

という先人の賢い教訓も、毎回なんの役にも立っちゃおりません。まあ、極力楽観的な性格ということで許していただきましょう。家族は大変ですけどね……。

ところで人が楽観な考えをするのは、それぞれの性格によるものだと思いきや、実は人間の脳にはこの思考をつかさどる特定の領域があることが発見されたそうです。先日ニューヨーク大学と英国ロンドン大学の共同研究グループが、サイエンス分野で最も権威のある科学誌「ネイチャー」に発表しました。

被験者15人に対し、脳の血流の変化がイメージ測定できる "functional MRI" という機械を取り付けて、彼らに将来の予測をしてもらうというテストを実施。そして楽観的な予想をする人ほど脳の一部、前部帯状回吻側部という箇所に血の流れが活発になることが判ったのです。

ちなみにこの箇所はうつ病患者の場合、逆に血流が低下するともいわれています。ってことは、もし何らかの投薬でこの脳の部分が活発化させることが出来るとしたら、将来うつ病の治療に役立つかもしれませんねぇ。

ところで人間には「オプティミズム・バイアス」という習性があるのですが、これはまだ起こっていない出来事に関して楽観的に考える傾向のこと。この習性に対しては、以前からなぜなのか、と研究がなされていましたが、今回脳には「楽観的に考える機能」が判ったことで、ある種の説明が可能になったともいえましょう。

とりあえずウォール真木の前部帯状回吻側部は、常に活発だということですね。

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