ヒルマン監督がパ・リーグ連覇で有終の美、後任は梨田昌孝氏が有力。

2007/09/30 06:09 Written by コ○助

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日本ハムのトレイ・ヒルマン監督が「子どもたちが多感な時期を迎えるので、安定した教育環境をつくりたかった」(サンケイスポーツより)との理由から、球団を今季限りで退団、米国に帰国することを明らかにしたのは9月8日のことだったなり。低迷していた日本ハムを立て直し、2004年に3位でプレーオフ進出、2006年には日本一と、チームに大きな足跡を残してきたヒルマン監督の退団という現実、そしてチームが優勝争いをしている真っ只中での発表というタイミングは、多くの人が驚きを持って受け止めたなりよね。でも、家族を大切にする米国人らしい決断だけに、理解を示すファンは多かったなりよ。

温厚でおちゃめな人柄で選手からも慕われていたヒルマン監督ゆえ、選手は「最後に胴上げを」と結束を強化。昨年の新庄剛志外野手の引退発表後もチームがひとつにまとまり、優勝へと駆け抜ける起爆剤となったなりが、今年も結果としては同じような状況が生まれたなりね。そして退団発表後も順調に白星を積み重ね、迎えた9月29日、日本ハムは見事にリーグ優勝を決め、昨年に続く連覇を達成したなりよ。

昨年の優勝時に比べると、今年の日本ハムは大幅な戦力ダウンに見舞われ、開幕前には「優勝は厳しい」との見方も強かったなり。ムードメーカーの新庄選手が引退し、主砲の小笠原道大内野手がFA権を行使して巨人に移籍、同じくセットアッパーの岡島秀樹投手もFA権を行使してレッドソックスに移籍……。そうした影響が出たのか、4月には最下位にも転落していたなりね。

でも、底まで落ちてから、ヒルマン監督の手腕が炸裂。若手選手を積極的に起用し始めると、選手もそれに応える形で活躍し、チーム力がどんどん底上げされていったなりよ。また、エースのダルビッシュ有投手は15勝5敗、防御率1.82の鬼神の如き働きを見せるも、全体的に投手陣、特に先発投手陣は不調で苦しいシーズンだったなりが、それでもうまくやりくりしながら、見事に乗り切ったなりよ。戦力的に整っていた昨年よりも、今年のほうがヒルマン監督の真骨頂を発揮した一年だったと言えるのかもしれないなり。

さて、これだけ高く評価され、輝かしい実績も残してきたヒルマン監督の後任は……となると、難しい人選を迫られることになるなりが、日本ハムはどうやら元近鉄監督の梨田昌孝氏を最有力候補にリストアップしているようなりよ。梨田氏は1972年から1988年まで捕手として、2000年から2004年は監督として、いずれも近鉄に身を捧げてきた選手。日本ハムがオファーを出すというのも少し意外な気はするなりが、以前から梨田氏を「ヒルマン監督後」に招聘する考えがあったというなり。近鉄監督時代にもチームを優勝に導いた経験もあるし、実績という意味ではこの人選もアリなりか。

リーグ優勝を果たしたとなれば、残すはクライマックスシリーズと日本シリーズ。ヒルマン監督にもう一度「日本一」の胴上げをプレゼントすることができるかどうか、日本ハムの戦いの行方に注目なりね。

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