今の時代、「パソコンよりも携帯電話でメールをする機会が多い」というのは、特に若い年齢層では一般的な傾向なりよね。これにはパソコンと携帯電話の所有比率の違いも関係しているなりが、それ以前に、いつでもどこでも送受信ができる携帯電話のほうが手軽なこと、また、デコメールや絵文字が充実している携帯電話のほうが、若い年代の「遊び感覚」にフィットしていることなどが大きいなりよ。

そうした携帯電話のメールが普及すると共に、変化してきたのが件名への意識。パソコンでメールをするしかなかった時代には、件名には「本文の要素を詰め込んだものを」「付けがちな件名は避ける」「件名がないのは言語道断」といった意識を働かせることが半ば常識だったなりが、携帯電話のメールが普及すると、文字を打つ作業を簡便化させる流れからか、次第に件名が淡泊になる傾向が出てきたなりよね。自分が携帯電話のメールを打つときを思い浮かべても、件名には大して重要性を見出していないことに気が付くなり。

実際のところ、携帯電話のユーザーは件名についてどのような意識を持っているのか。その疑問の答えが少しばかり垣間見られる調査「携帯メール利用時の『件名』に関する意識調査」をアイシェアが行っているなりよ。調査結果のポイントを簡単に見ておくと。

・新規作成時は72.4％が「件名を入力している」ものの、返信時は「件名変更をしない」が65.5％。
・「受信箱に多い件名」では、返信に自動で付加される「Re:」が55.3％に。
・携帯でのメール利用の7割は返信でのやり取り。

パソコンのメールと比較した調査ではないので、あくまでも「携帯電話では」と限定した話なりが、携帯電話のメールでは受信したメールのレスに件名を入れる意識が低いことが分かるなり。仕事のメールでは、むやみに件名を変えずに「Re:」で返信しあったほうが何の話かが一目で分かるので良い場合も多いなりが、携帯電話では仕事やプライベートの区別なく、どんなメールでも「Re:」で済ませてしまう傾向が強いようなりよ。

恐らくはパソコンよりも携帯電話のほうが短いメールでやり取りすることが多く、メールの回数が必然的に増えることから、件名をいちいち打っていられない……というのが、こうした傾向に現れているのでは。そして調査結果からも分かるように、メールの多くが返信でのやり取りならば、「Re:」の件名が増えるのは何の不思議もないなりよね。

皆さんは携帯電話でメールをするとき、件名はちゃんと入力する派なりか？　それとも「Re:」で済ませてしまう派？