iTunes Storeでジョン・レノンの楽曲配信開始、ビートルズも間近?

2007/08/16 23:17 Written by コジマ

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米コンピュータ会社と英レコード会社の2つのアップルが、16年以上も争っていた「リンゴ商標問題」。今年2月に和解という形でようやく決着がつき、音楽ファンとしては不毛な争いの終息にほっと胸をなでおろしたのだ。

こうしたことから、今年5月には米アップルが運営する音楽配信サービス「iTunes Store」でポール・マッカートニーのソロ作品を販売開始したのだけど、これに続いてジョン・レノンのソロ作品の配信も始まったのだ。

ジョン・レノン作品のネット配信は、2005年末から「Yahoo! Music Unlimited」や「Napster」、英アップルの親会社が運営する「EMI Music」などで行われているのだけど、iTunes Storeでは初のこと。提供されるのは、ネット配信初登場のベスト盤「レノン・レジェンド」や「Acoustic」を含むアルバム16作品、シングル約250曲、音楽ビデオ8本で、『ジョンの魂』『心の壁、愛の橋』『ミルク・アンド・ハニー』『ワーキング・クラス・ヒーロー』などのアルバム9作品には特別ビデオコンテンツが付属するのだ。

価格は、アルバムが1500〜1800円、シングルが150円、音楽ビデオが300円。EMI Musicのデジタルカタログから提供されているため、高音質の256kbps AACエンコーディングされたデジタル著作権管理(DRM)なしのものも、iTunes Plusで購入可能となっている(1曲200円)。好きな曲だけ買える点は、とても魅力的なのだ。

ジョン・レノン夫人であるオノ・ヨーコはネット配信について以前から好意的で、今回も「ジョンは、彼の音楽が新しい世代のリスナーに適したフォーマットで提供されるようになったことを心から喜んだことと思います。」というコメントを寄せている。

一方で、米アップルの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・ジョブズ氏は「ジョン・レノンは私たちの世代の最も偉大なアーティストの一人です。彼のソロカタログをiTunes Storeで初めて提供できるようになったことをとても嬉しく思います。」としている。ジョブズ氏はもともとビートルズの大ファンだったということで、今回のことはとても喜んでいるようなのだ。

こうなると、ファン待望となっているビートルズ作品の配信の可能性もぐっと高まってきた。もしかしたら、iTunes StoreとEMI Musicでの限定配信なんてことも考えられる。いずれにせよ、まずはジョン・レノンの作品を楽しみながら、朗報を待ちたいのだ。

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