原産国表示を明確に、中国産品の問題で米国が法律強化の動き。

2007/07/16 12:33 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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最近、いろいろな国で中国産品への不信が高まっています。有害物質ジエチレングリコール入りが発覚した歯磨き粉、フグの肉が混入していた冷凍あんこうの切り身、そしてつい最近では段ボールを詰めた肉まんなど……。口に入れるものだけに、なんとも怖いニュースばかり(涙)。ウォール家でもつい先日、ささいなことだけど中国産の食べ物に対して「!?」となった出来事がありました。

米国でもかなり「Made in China」の食品には懸念が広がっており、自然食品、サプリメント、ペット・フードなどを取り扱う「フード・フォー・ヘルス・インターナショナル」という企業では、中国産の原料が使われていないことを示す「China Free」というラベルを導入すると発表しました。こうすることで安全性を強調し、今後これをキャンペーンにも使用する予定。

この他にも肉や野菜、穀物などに原産国表示を義務付けるよう、いくつかの団体が政府に要請しています。実は法律自体は5年前に可決されているのですが、その執行が遅れているために問題視されているのです。

米国に輸入されている食品は、そのほとんどを米国食品医薬品局(FDA)がその安全性をチェックする義務があります。しかし残念ながら、予算と人手不足から徹底できず、今回懸念されている中国産の食品にいたってはその1%ほど(昨年の統計)しかチェックできていないとか……。せめて消費者が、自分で食品の産地を把握し、何を食べるかを管理出来る様になれば助かりますねぇ。


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