「タイミングの悪い」花火大会、観客が去ったあとに強行で苦情殺到。

2007/07/06 15:39 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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先日の4日は、米国の建国記念日。この日の夜は米国中で花火大会が開かれるのが伝統です。一般家庭でもこの晩だけは、家庭用の花火を楽しむことが出来るのです。以前narinari.comでも書いたことがあるのですが、州や地域によって違いはあるものの、なんとこの国では花火が危険物として厳しく規制されているため、一年でも限られた日にしか花火が購入できなかったり、家庭で楽しむことも制限されているのです。銃ならいつでも買うことが出来るのに……。花火の方が危険ってことかいっ!?

まあ、その分「家庭用」の花火も日本とは違って結構大がかりな打ち上げ式なんですけど。昨晩、ウォール家の隣人が上げていた花火なんて、至近距離だったとはいえ、かなりインパクトありました。線香花火も風流があっていいと思うんですが、そういうちゃちいのにはメリケン人、興味がないのかしら(笑)。

なにはともあれ、めったに花火が見られない米国市民のこと、7月4日の晩が特別なのは想像に難くありませんね。ところが先日、フィラデルフィアでは同市が恒例にしている花火大会のために、市民から苦情が殺到してしまったというのです。

なんでも同夜に予定されていた花火のディスプレイが雨のために危うくなり、市当局が一旦は延期を決定。観客にその旨を伝えたのです。ところが、その後天気が改善。夜11時半という深夜に近い時間から、花火大会を強行したのでした。しかしそれは警備員が人々を返した後。見ている人がほとんどいないという、無駄なシチュエーションが……(笑)。

こういう政府の失敗には特に厳しいアメリカ人。俺たちの税金で花火買ったくせに、無駄にするとは何事か! とフィラデルフィア市民は怒り心頭なんだとか。むーん、一度散ってしまった花火はもう元には戻らないし、来年までまた待つしかないんでしょうねぇ……。

お気の毒。


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