先に生まれた子供のほうがIQ高い傾向、育て方の違いが影響か。

2007/06/25 23:59 Written by コジマ

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弟や妹のほうが、兄や姉よりも身体能力が優れているとする説を聞いたことがある。なんでも、最初の出産よりも次回以降のほうがお母さんの子宮が広がり、おなかの中でのびのびと育つのだというのだ。また、幼い頃から体格差のある年上と接することによって、そうでない場合と比べて能力が伸びやすいのだとか。

偶然かもしれないけれど、野球でもイチロー選手や松井秀喜選手は二男だし、サッカーでも中田英寿氏をはじめ、中村俊輔選手や小野伸二選手も兄がいる。貴乃花親方と花田勝氏は、代表例のようになっているのだ。

ぼくは2人兄弟の兄。小学生の頃から周りでスポーツが万能な人は兄や姉がいる場合が多く、なんとなくそのことを感じて「ぼくにも兄貴がいたらなあ」なんて思っていたのだ。まあ、家系的にスポーツが得意なわけではないから、どちらにせよダメだっただろうけど。

こうした中、全国のお兄ちゃんお姉ちゃんたちに希望をもたらすような研究結果が、米科学雑誌サイエンスに発表されたのだ。それによると、先に生まれた子供ほど知能指数(IQ)が高い傾向にあるのだそう。この研究はノルウェー国立労働健康研究所やオスロ大学の研究チームが行ったもので、ノルウェーの男子が徴兵検査で受ける知能テストを利用して調べられたのだ。

研究結果では、平均IQが第1子で103.2、第2子で101.2、第3子で100.0だったとのこと。でも、これは必ずしも生まれた順番によるものではなく、事故などで上の子供が幼くして他界して下の子供一番上となった場合、その第2子で102.9、第3子で102.6という結果も出ている。どうやら、育った環境が大きく影響しているようなのだ。

「IQは知能を測る参考にならない」なんていわれることもあるけれど、第1子にとっては数少ないうれしいニュースなのだ。でも、諸葛孔明にしろ坂本竜馬にしろ、歴史上で頭のいいとされる人物は弟である場合が多い。やっぱり、IQだけでは偉人にはなれないということなのかな。

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