中身は開けてのお楽しみ、シンガポールで「?」缶ジュースが人気。

2007/06/21 23:19 Written by コジマ

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自動販売機に並べられている缶ジュースサンプルで、「?」の紙が巻いてあるものを見かけたことがないだろうか。それを買うと何が出てくるのか分からないという福袋的、ガチャガチャ(ガチャポン)的な楽しみがあるのだ。ぼくも挑戦したことがあるのだけど、当時飲めなかったブラックコーヒーが出てきたことにショックを受け、それ以来手を出せなくなってしまった。

最近はめっきり見かけなくなった「?」缶ジュースだけど、いまシンガポールで大人気となっているのだとか。といっても自販機に仕込まれているのではなく、缶そのものが「?」になっていて開けるまで中身が分からないというものなのだ。

このジュースはシンガポールのアイデア実現会社アウト・オブ・ザ・ボックスが開発したもので、缶に大きく「?」のマークがあしらわれている。無炭酸か炭酸入りかは選ぶことができ、無炭酸の「ホワットエバー」はアイスレモンティー、ピーチティー、アップルティー、ホワイトグレープティー、菊花茶、ジャスミン緑茶の6種類。炭酸入りの「エニーシング」も6種類で、コーラ、レモンコーラ、アップルソーダ、フィズアップ、クラウディレモンに加え、Narinari.comでも何度も話題にしたルート・ビア。うーん、ルート・ビアによって炭酸入りのリスクが一気に高まっているのだ。

もともとはゴルフ関連のメディア企業だったというアウト・オブ・ザ・ボックス、発売している商品はこの「?」缶ジュースのみで、同社のジョナサン・タン社長は「以前からちょっとしたパーティーや何でもない休憩のときに、友人に何か飲み物を出そうと好みを聞くと、決まって『何でも!』『どんなものでも!』といわれて困るので、いっそのことそこからヒントを得て作ってしまおうと思った」(シンガポール経済新聞より)と、この「?」缶ジュースを開発する経緯を語っている。その狙いが成功し、発売1カ月で350万本を売り上げる大ヒット商品となっているのだ。

価格はともに1.2シンガポールドル(約96円)。シンガポール国内ではスーパー、コンビニエンスストア、コーヒーショップなど至るところで販売しているようなので、お土産としても最適なのだ。「『ユニークシンガポール飲料』として世界に広がっていくことを期待する」(シンガポール経済新聞より)としているので、日本にお目見えする日が来るかも。成分表示しなくちゃならないから、中身がバレちゃいそうだけど。

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