釈放・自宅謹慎のパリス・ヒルトン、たった1日で再び刑務所へ。

2007/06/09 13:43 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


6月4日に人生で初めての囚人暮らしが始まったパリス・ヒルトン。当初は45日間、のちに「行いの良さ」から23日間の禁固刑に減刑されたのはご存じのとおりで、彼女が収監されたロサンゼルス郡拘置施設の前には、囚人姿のパリスをとらえようと米国をはじめ各国のメディアが殺到していたのだ。

しかし、収監されてからの彼女は「枕がない」「凍えるほど寒い」「眠れない」と、泣き続ける毎日。これに刑期を全うすることが不可能としたロサンゼルス郡保安官事務所は、「健康上の理由」で足に追跡タグを付けた40日間の自宅謹慎に変更した。

ところが、この釈放に「有名人だからといって許されるのはおかしい」と米国内では不満が噴出。黒人運動指導者のアル・シャープトン師は「人種の違いや裕福であるか否かで異なる扱いを受けることができるという悪い見本だ。特別な人には、違う刑事司法制度が存在するのだろう」(産経新聞より)とコメントしている。たしかに「泣きたくなるような毎日」を送らせて反省を促すのが禁固刑の目的であるため、罰の意味がなくなってしまうのだ。

一方で「罪に対して罰がきつすぎる」「免許停止処分中の運転で実刑になる人はいない」などの意見も出ていたのだけど、実際に刑に服したいまとなっては、上記の理由での自宅謹慎は釈然としない人が多数を占めたもよう。

こうしたことから検察側が異議を申し立て、パリスは釈放された当日にロサンゼルス裁判所に再出廷。担当判事から刑期を全うするように命じられ、再び拘置施設へ収監された。再収監の判決が下された瞬間、パリスはすすり泣きながら大声で「ママ! ママ!」と叫んだそうなのだ。

2人部屋に1人と優遇されているとはいえ、豪邸暮らしに慣れたパリスにとってはかなりつらい生活だったもよう。しかし、「健康上の理由」でいったん釈放されたとあって、今後は医療施設に入るとのこと。最初の収監前には「覚悟はできている」と語っていたパリスだけど、いったいどんな「覚悟」をしていたのだろうか。デビュー・アルバム『パリス』の不調からレーコード会社に契約解除が発表されており、今回の“醜態”は彼女の支持層である若者の心をいっそう引き離してしまいそうなのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.