数年前、セントルイスの市立動物園でチータが逃げ出し、それに遭遇した子連れのお母さんがそりゃあビックリしたというニュースをお伝えしたことがあります。最近の動物園は、檻に動物を閉じ込める形ではなく、もっと自然に近く広いスペースを使った開放的で動物がディスプレイされているのが多くなりました。同動物園でも、そんな開放感そして至近距離が楽しめる様になっているのですが、ちょっとばかり度が過ぎてしまったようです（笑）。

結局逃げ出したチータは、飼育員の人たちが落ち着いて対応したおかげで、さらに逃げ出したり、人を襲ったりすることなく無事お家に戻って一件落着。でもウォール真木は思わず、チータが動物界で一番足が速いのを思い出し、

「動物園のすぐ横を走っている高速道路で、思いっきり走る姿を見たかったなぁ……」

なんて無責任なことを考えていたのでございます（笑）。

それはさておき。先日オランダはロッテルダムにある動物園では、なんとゴリラが逃げ出してしまい、入園客にケガをさせるなど、大騒ぎになってしまったそうです。11歳のゴリラは体重180キロで、飼育場の石壁をよじ登って外に出てしまったとか。そして1人の女性を捕まえて、腕を持ったまま引きずり回すなどして暴れ、さらに噛み付いてケガをさせたのです。あわわ（汗）。

園内はもちろんパニック状態になり、逃げ惑う人で騒ぎが広がるばかり。しかしゴリラを動物園の職員が建物の一部に追い込むことに成功。そして鎮静剤入りの矢をゴリラに打ち込んで、おとなしくなったところを捕獲したのだとか。

動物園でアニマルたちを眺めながら、やれ可愛い、やれ面白いだの喜んでいる人間たちですが、ゴリラみたいな強者にはやっぱり勝てませんなぁ。