“ニセディズニーランド”を超えた? 中国で驚きの“ニセモノ”発見。

2007/05/10 18:43 Written by コジマ

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先日お伝えしたとおり、“ニセディズニーランド”として話題になっている中国・北京の石景山遊楽園。日本だけでなく海外でも報道され、当の中国を含めて世界的な論争の的となっている。ディズニーキャラクターだけでなく、ドラえもんやハローキティなどを模倣したようなキャラクターも登場するため、“パクリーランド”なんて命名しているニュースも見かけたのだ。

石景山遊楽園の担当者は「グリム童話を題材にしたオリジナルキャラクター」と模倣を認めず、ミッキーマウスのコピーと思われるキャラクターについては「ネズミではなく、耳の非常に大きな猫」(中国情報局より)と、強気の姿勢を崩していない。しかし、その言動とは裏腹に、報道が加熱してからはキャラクターが園内から姿を消したり、入園口にあった「ディズニーは遠すぎる。石景山遊楽園にいらっしゃい」という横断幕を別のものに変えたり、白雪姫と七人の小人と思われる像を破壊して撤去したりなど、さすがにマズいと思っているフシが垣間見えるのだ。

そんな石景山遊楽園で世界の注目を浴びている中国で、“パクリーランド”を超えるような“ニセモノ”が発見されたのだ。石景山遊楽園への電話取材も敢行したレコードチャイナによると、問題の“ニセモノ”がいたのは、中国東北部の吉林省長春にある動物園。シマウマの騎乗イベントに登場しているシマウマの様子がヘンだというのだ。同サイトの記事に掲載されている写真を見ると、通常のシマウマと全然違うことが分かる。まず、シマが薄い。そして、真っ黒なはずのたてがみまで黒と白のシマになっている。たてがみが長く、覇気のない様子は……まさにポニーそのものなのだ。

このことについて、同サイトの記者が係員に直撃したところ、「このシマウマはアフリカから来た。アフリカから来たのがシマウマじゃなければ、なんだっていうんだ」とのこと。しかし、隣に待機している通常のポニーと比べてもそっくりだったそうで、記事では〈単に縞がついているかどうかの違いでしかない。恐らく白馬に縞を塗っただけではないのだろうか。〉としているのだ。

まるでアルフォンス・アレの短編小説「シマウマ」のような話。この“シマウマ”は、同じ動物園かは定かではないけれど以前から登場していたようで、ある個人ブログのコメント欄には〈なにしろ、中国にはフツーの白馬に黒ペンキを塗った「シマウマ」が存在するもので(^^;〉という目撃情報が記されている。うむむ、こうなるとパンダの存在も疑わしくなってくるのだ(笑)。

とはいえ、このイベントは大人気のようで、利用者は「一目で本物じゃないとわかるけど、子供が楽しんだから別にいいわ」としている。動物園の管理者の「本物か偽物かはたいした問題ではないと考える。重要なのは旅行客が楽しんだかどうか」というコメントのとおり、知的財産権を侵害するものではないし、利用者が満足すればよいのかも。でも、シマウマだと信じて乗った子供が大きくなって「ダマされた!」と感じたら、ちょっとかわいそうなのだ。

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