マリナーズ本拠地が閑古鳥、イチロー外野手放出の可能性も加速。

2007/04/17 23:49 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手との対戦から5日経ち、1割台まで落ち込んだ打率が2割9分に回復したシアトル・マリナーズのイチロー外野手。ア・リーグ・タイ記録となる40連続盗塁成功も達成し、ようやくエンジンがかかってきたようなのだ。

そのイチロー外野手、今年は4年契約の最終年でフリーエージェント(FA)移籍する可能性が高まっていた。その理由の1つは、チームの低迷。3年連続最下位であることはもちろんのこと、チームメイトは真剣さを欠き、イチロー外野手がどんなにフル回転してもチームの士気は上がらない状態なのだ。また、2005年オフに顕在化したいわゆる“イチロー発言”に端を発する監督・ゼネラルマネジャー(GM)の放出要求など、チームメイト、上層部との確執はかなり深刻だったのだ。

ところが、こうした確執とは別に、イチロー外野手の残留が金銭的に厳しくなってきたようなのだ。夕刊フジの取材によると、本拠地セーフコ・フィールドのチケット販売が低迷しているとのこと。もともとマリナーズは人気チームで、昨年はア・リーグ6位となる観客動員数250万人を記録したのだけど、長い低迷にファンはシビレを切らしたようで、今季は満員の半分にも満たない状況が続いているそうなのだ。これは、主力メンバーを入れ替えたことも影響しているみたい。

チケット販売は、グッズ販売、放映権と並んで球団経営の要。収入が激減してしまう可能性もあるのだ。グッズ販売もイチロー外野手のもの以外は低調のようだし。そうなると、高騰が予想されるイチロー外野手の年俸を捻出できなくなることも考えられるという。

観客動員もグッズ販売もイチロー外野手に引っ張られているマリナーズにとって、イチロー外野手の放出は痛しかゆしの状態。現在、雪の影響で試合数が少ないとはいえ、チームはア・リーグ西地区で首位。これによってセーフコ・フィールドに観客が戻ってくれば、イチロー外野手の残留の可能性も高まってくるのだ。

4月15日のテキサス・レンジャーズ戦では、イチロー外野手が第2打席で露骨な死球を受けたことに対して、ミゲル・バティスタ投手がマイケル・ヤング内野手に報復の死球を投じるなど、主力が一新されたせいかチームメイトとの仲も一時期ほど悪くないようなので、来季もマリナーズで活躍するイチロー外野手が見たいのだ。それとも、いっそのこと他球団に行ったほうが本人のためなのかなあ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.