英旅行会社が世界の地下鉄ランキング発表、東京は5位。

2007/03/06 11:53 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


都市の移動を快適にしている地下鉄。ニューヨークのような地上の鉄道がほとんどない都市はもちろんのこと、地上の鉄道が充実している東京でも、かゆいところに手が届く地下鉄は本当に便利なのだ。そういえば、ここ数週間JRや私鉄に乗ってないなあ。

こうして便利な地下鉄は、世界で年間100億人以上を乗せているのだそうだけど、国によって駅の施設やホーム、システムなどさまざま。こうした点を、英旅行会社のバージン・バケーションズが知名度なども含めて比較し、そのトップ11を発表したのだ。

1位に選ばれたのは、世界で最初(1863年)に開業したロンドン地下鉄。丸い屋根が特徴で、現在12路線275駅で、パリとをつなぐ「ユーロスター」などとも接続している。年間利用者は9億7600万人。電車と同じ丸いトンネルのため、「the Underground」や「the Tube」の愛称でロンドン子親しまれているのだ。英国の会社が調べてロンドン地下鉄が1位とは手前味噌感があるのだけれど、知名度は間違いなくナンバー1。ほかにも、駅構内の美しいアートワークやクッション性の高い座席などを評価している。

2位は、ロンドン地下鉄に次いで1900年に開業したパリ・メトロ。こちらは現在16路線で、共通運賃で郊外に直通する高速地下鉄RERを含めると21路線にものぼるのだ。路線数が多いため、年間利用者は13億6500万人とロンドン地下鉄を上回る。パリ・メトロが評価されているのは、その歴史もさることながら、ヌーヴォー調で建てられた駅構内。さすが芸術の都の地下鉄なのだ。このほか、主要な建物が駅から500メートル以内にあるという利便性や、ロンドン地下鉄に比べて料金が安いということも高く評価されているのだ。

3位は、意外にもモスクワ地下鉄が選ばれた。1935年開業で、現在12路線172駅。このランキングの説明によると年間利用者数が32億人で、日本の28億人を抜いて世界で最も利用者の多い地下鉄となったようなのだ。モスクワ地下鉄のウリは、パリ・メトロを凌駕するほどの美しい建築様式。社会主義リアリズムに則った豪華装飾は世界的に有名なのだ。また、時速120キロメートルという地下鉄最速記録車両も保有する。うーん、こうしてみると、3位というのも納得なのだ。

さて、日本が世界に誇る東京は、世界で最も営業距離が長いマドリード地下鉄を挟んで5位。東京メトロ9路線、都営地下鉄4路線、東京臨海高速鉄道1路線の計14路線が運行しており、年間利用者数は28億人。最高にキレイな車両・駅と定刻通りに来る電車、ヒーターが付いた座席、毎回同じ場所にキチンと停車することなどが評価されているのだ。それにしても、このランキングでは、なぜか「東京の輸送システムは、地下鉄のほかに都電荒川線と上野動物園のモノレールがある」と紹介されているのだ。うーむ、JRや私鉄はどこへ……。東京都交通局と勘違いしているのかな。

このほか、ソウルが6位、ニューヨークが7位、カナダ・モントリオールが8位、北京が9位、香港が10位、ブラジル・サンパウロが11位だった。バージン・バケーションズのこのランキングサイトでは、ランクインした11カ国の地下鉄車両や駅などの様子が写真や動画で見ることができるので、興味のある方はぜひ。日本の地下鉄はすごくキレイだと思ってたのだけど、世界にはもっとスゴイ駅や車両がたくさんあるんだなあ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.