13年ぶりの新規参入、「EM・ONE」を投入したイー・モバイルの狙い。

2007/03/01 15:50 Written by コ○助

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2月下旬から松下奈緒が洋服を脱ぎながら「指、来たっすネ。」と語るCMが流れ始め、今日3月1日からは東京・名古屋・京都・大阪の家電量販店49店舗で申し込みの先行受付が始まるなど、3月31日の本サービス開始に向けていよいよ盛り上がりを見せてきたイー・モバイル。当初は音声サービスは提供せず、データ通信サービスに特化することから、かなり用途が限られる状態でのスタートとなるなりが、国内の携帯電話事業者としては13年ぶりの新規参入ということで、モバイルユーザーからの期待は大きいなりよね。下り最大3.6MbpsのHSDPA(W-CDMA方式)対応、月額5,980円の定額制データ通信、「W-ZERO3」ライクのブロードバンド端末「EM・ONE」など、ワクワクする魅力が満載なりよ。

総務省から携帯事業者の認可が下りたのは2005年11月。少し前の話なので、現在に至るまでにモバイルユーザーの間ではイー・モバイルの名前は知られていたなりが、一般知名度はまだまだ低いと思うなり。イー・モバイルはどのような事業者なのか、そしてサービスの魅力はどこにあるのか、今後の展開は……。そのあたりについて、インプレスがイー・モバイルの種野晴夫社長にインタビューをしているなりね。

「採算が取れて、ユーザーに満足してもらえるギリギリの基準が5,980円という価格だと思います」
「音声通話を提供するには、やはりエリアが広くなければなりません。まずはドコモさんとのローミングという形になりますが、当初はデータのみということでエリア面でのハンデはなんとか乗り越えられるだろうと思います」
「(EM・ONEは)ありとあらゆる機能を盛り込んでいますからね。一番の魅力は高速通信でしょう。そしてもう1つがワンセグですね」
「音声サービスまではこの機種群でいきます。それ以外の製品は考えていません」
「当社サービスの一番のポイントは定額、そして高速ということです。実際に使って頂ければ実感してもらえると思います。特にパソコンに装着して使う場合はよくわかると思います」

5,980円に設定された定額料金は、下り最大3.6Mbpsという速度を考えれば破格の安さ。発表会のあとに「エリアが狭すぎて使い物にならなそう」「実際には1Mbps程度なのでは?」とさまざまな否定的な意見も飛び交っているなりが、ある程度割り引いて考えたとしても、端末からのネット接続、パソコンに繋いでのネット接続双方がこの料金で済むのはやはり安いなりよね。

音声サービスは2008年に予定されているなりが、それまで発売される端末は3月31日に発売される「EM・ONE」と、NECインフロンティア製のPCカード型端末「D01NE」の2機種、それに先日発表されたデータ通信端末2機種の計5機種程度になる模様なり。コンテンツサービスの整備、端末ラインアップの拡充、基地局の増強、販売拠点の確立など、やらなければならないことは盛りだくさん。数年後には、ほかのキャリアを脅かすような存在に成長できるよう、頑張って欲しいものなり。


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