英国で枝豆の人気が急上昇、需要は10年間で20倍に。

2007/01/27 23:15 Written by コジマ

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ビールは1年中飲まれているお酒だけど、この季節は濃い味のものが好まれている。鍋や脂の乗ったブリなどを濃いビールでゆっくりと楽しむのは、冬ならではの贅沢なのだ。そんなビールの相棒として季節を問わず食べられているのが枝豆。最近は山形県鶴岡市の特産品である「だだちゃ豆」なんかが流行っているけど、会話をしながらぽいぽい口に運んでしまい、気が付くと大量に盛られていたものがあっという間になくなっちゃった、なんてこともしばしば。アルコールの分解を助ける作用なんかもあるというし、やっぱりビールには欠かせない存在なのだ。

枝豆は、日本だけでなく海外でも「green soya bean」「edamame」などと表記されて人気が高く、Narinari.comでは米国で「エダメーム」と呼ばれていることをウォール真木がご紹介した。米国では日本食の店に置いてあったり、東洋系のスーパーで手に入ったりするそうで、多くの日本食と同様に健康食品として認知されているみたい。

英国でも健康志向の英国人に徐々に人気が高まっているようで、デーリー・エクスプレス紙が1月25日付けの紙面で「癌を抑制する驚異の豆」と題して“エダメーム”を紹介しているのだ。

同紙の記事を見てみると、「たんぱく質の作る9つのアミノ酸を含む唯一の野菜」「繊維やビタミンが豊富で、コレステロール値を下げ、性欲促進の作用もウワサされている」「女優のグウィネス・パルトロウが愛している」「心臓病と癌を抑制する働きを示す研究結果がある」などとしている。何やら捏造が問題になっている某番組のような過剰な紹介だけど、それだけ枝豆の注目度が高まっているみたいなのだ。それにしても納豆と枝豆、大豆つながりとは……(笑)。

同紙は健康面だけでなく、「枝豆の魅力はその融通性だ。付け合わせとしてサラダとして、温かくても冷たくてもおいしい」と、その調理しやすさも強調。「豆腐や味噌、豆乳に代わる新たな大豆製品」としているのだ。ということは、これらの大豆製品は英国でかなりポピュラーなのかな。

2006年度版の「ザガット・ロンドン・レストランガイド」でロンドンの人気レストラン第1位になった「Wagamama」(いま話題の似非日本食レストランチェーンとのウワサ)などで調査した結果、枝豆の注文量はここ10年間で20倍も増えたのだそう。この人気は英国で古くから食べられている空豆の人気復活の影響もあると分析しているのだ。

食べ方も「日本伝統的な方式では、指と歯、舌でサヤから取り出す」「米国では一般的にゆでる前にサヤを取り除く」と紹介。これが広く浸透すれば、ロンドンのパブでも枝豆を食べられる日が来るのかもしれない。心臓病や癌の抑制、はたまた性欲増進の作用があるかは別として、フィッシュ・アンド・チップスよりは遥かに健康的なのは確か。ギネスビールと枝豆、うーん、それも乙かも。

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